オーペアカウンセラー歴10年を超えるNorikoです!オーペアに参加したいけれどエージェントを使わず自分で探してみたい、いう方もいるはず。
インターネットのおかげで、世界の誰とでもつながることができ、ホストファミリーを見つけることも難しくない時代になってきました。
オーストラリアではFacebookが特に便利で活発に使われています。アカウントを作り、オーペアグループに参加することで、ホストファミリーを探すことができます。
これは無料で気軽に始められますが、簡単さと同時に注意も必要です。中には、メイドのように扱われたり、セクハラなどの危険な目に遭ったりすることもあるのが現実です。
せっかくオーストラリアに来て憧れのオーペア生活にチャレンジしたのに、残念な結果に終わってしまう方を一人でも減らせるよう、今回は自分で探す際の注意点を書きました。
どなたかの参考になれば嬉しいです。
私も自分で探してかなりブラックなオーペア生活だったので、世界中の人たちに警告の意味でこの記事を書きました!
>>【辞めたい!】経験者が語るブラックオーペアの最悪な実態!!
せっかくオーストラリアに来て憧れのオーペア生活にチャレンジしたのに、残念な結果に終わってしまう方が一人でも減りますよう、
と願いを込めて、自分で探す際の注意点を書いてみました。
どなたかの参考にしてもらえたら嬉しいです。
コンテンツ
Facebookで自分で探すメリットとデメリット

自分で探す最大のメリットは 無料であること です。
一方で、デメリットもあります。
「自分で探す方法なのにいきなりデメリット?」と思う方もいるかもしれませんが、まずはデメリットを理解し、その上でどう回避するかを考えることが重要です。
最近、Facebookで自分で探している方の話でよく聞くのは、
- なかなか合うファミリーが見つからない
- 決まったのに直前にキャンセルされた
- エージェントやファミリーを装った悪質な詐欺に遭った
などです。
酷い時には泣きながら「助けてください!ブラックでメイドのように働かされています・・」と訴えてこられる事もあります。
その理由は主に以下の通りです:
↓
・安全対策が不十分:オーペアやファミリーが安全に活動できる仕組みが不足している
・本人確認が足りない:ファミリーやオーペアの身元が十分にチェックされていない
・サポート体制がない:困ったときに相談できる第三者のサポートがない
・誰でも登録・募集できる:特別な審査なしで不特定多数が参加できる
・詐欺への警告が不十分:悪意のある行為への注意喚起や防止策が不足している
・トラブル時のアドバイス不足:問題が起きたときの対応方法やアドバイスがほとんどない
・プロフィールの確認が甘い:情報の正確性や適切性がきちんと確認されていない
・専門的なカスタマーサービスがない:オーペアやファミリーに必要な知識や相談に専門家が対応してくれない
これらはファミリー側にとっても同様で、私がファミリーと面接する際には、
「Facebookで見つけて契約したオーペアさんが、入居直前に連絡が取れなくなった」
という悲しい話をよく聞きます。
また、飛行機のチケットを購入してあげたにも関わらず、その後オーペアの消息が不明になることもあります。
実際にあった話で、そのファミリーは「二度とFacebookでオーペアを募集しない」と言っていました。
無料で探せる反面、お互いに責任感や、やる気が薄いケースもあるのが現実です。
以上、デメリットを理解し、それを避ける方法をお教えします。

オーペアファミリーを自分で探す上で重要な事

安全第一
安全は何よりも最優先です。プライベートグループであっても、Facebook上のすべてのユーザーが信頼できるわけではありません。
また、Au pair Worldというマッチングサイトなどもありますが、運営側がファミリーやオーペアの身元調査・背景チェックをしない、スケジュールの管理やサポートもないので変わらず注意が必要です。
自分で探す場合はファミリーの信頼性を自分で見極める必要があります。
必要書類の確認
信頼できるホストファミリーであることを確認するため、私は以下の書類を必ず確認します。
・ポリスクリアランス(無犯罪証明)
・WWC(ワーキングウィズチルドレンチェック)
・前任オーペアのフィードバック
前任オーペアに連絡が取れれば、仕事内容や環境を確認できるので安心です。
ただし、前任が日本人だからといって安心せず、ブラックオーペアだったケースもあります。
実際に家に行き直接話しをする
オンラインでのやり取りだけでは、ファミリーの雰囲気や本当の生活スタイルを知ることは難しいです。実際に家を訪問し、直接話すことで、多くのことが確認できます。
エージェントとしてこの作業は欠かせません。
慎重に探す
納得がいくまで十分に時間をかけることが重要です。住む場所がなくなったからといって、空いているファミリーに飛びつくのは避けましょう。
英語力の重要性
英語で交渉できることは必須です。最低でもUpper Intermediate以上(英検2級相当)が望ましいです。英語力が低い場合、自分で探すのはリスクが高くなります。
お互いの条件を確認
勤務時間やお小遣い、期間などをしっかり確認し、合意の上で決めましょう。
※前任が日本人だからといって安心したらブラックオーペアだったという話しもあります。
>>【辞めたい!】経験者が語るブラックオーペアの最悪な実態!!
あまり言いたくないのですが、実はFacebookで募集しているファミリーを知っている事も少なくなく、「このファミリーヤバいところだ、サポートがないとかなり苦労するだろうな」と密かに心配になる事もあります。
辛抱強く、注意深く、探す事
納得がいくまで十分な時間をかけることは非常に大切です。
マッチングできたホストファミリーとは何ヶ月も一緒に暮らすことになります。焦らず、納得できるまで慎重に探しましょう。
「住むところがなくなったから、今空いているファミリーにとりあえず応募する」といった行動は避けるべきです。
お互いの勤務時間やお小遣い、期間(何月何日までか)などをきちんと確認・合意してから決めることが重要です。
焦ってしまうと、最初に決めるべき条件や規約、同意書もなしにスタートしてしまい、後でトラブルになることがあります。また、すべての家族があなたのスケジュールに合わせられるわけではなく、その逆も同様です。
さらに、自分で探しているファミリーは、他にも何人もの候補者と面接している場合が多く、返事を待っている間に別の希望者で決まってしまうこともあります。
しっかりしたホストファミリーは、自分たちに最も合うオーペアを見つけるために時間をかけ、最善を尽くします。
英語で交渉できる事の重要性

さて、自分で探すには英語力はどれくらいあるといいのでしょうか?
私の経験では、英語力は最低でも Upper Intermediate もしくは Advanced レベル(英検2級以上)があると安心です。
それ以上に重要なのは、英語で問題なく理解し、言いたいことを伝え、交渉できる力です。これが十分でない場合は、自分で探すのは避けた方が安全かもしれません。
英語が堪能なヨーロッパ人やネイティブ(イギリス人・オーストラリア人)を雇っているファミリーも多く、英語が話せないシャイな日本人オーペアが入ると、ファミリー側も戸惑うことがあります。
もちろん英語力が高くなくても、ファミリーとマッチングできる場合はあります。しかし、共同生活を始めて働き出すと、自分ひとりで問題を理解し、嫌なことや交渉すべきことをきちんと伝える力が求められます。
特に日本人は「言いにくいことは言えない」傾向があるため、お金や超過勤務時間などの問題があれば、直接交渉するのが苦手な場合もあります。
私も過去何百名ものオーペアさんの話を仲介役として聞いてきましたが、
「ファミリーに直接言い辛いので、やんわり伝えてください」
という相談は少なくありません。
具体的なオーペアファミリー検索の流れ

1,希望条件を明確にする
自分の希望を紙に書き出してリスト化します。
妥協できない事や、何が得意なのか、何をしたくないのか、を考えて自分に合うファミリーを探します。
オーペアを探しているホストファミリーらは、どんな人に、何をして欲しいかがはっきりとしています。
・子どもたちの年齢やファミリー構成
あまり子守の経験がない方や歳の近い兄妹がいる方なら小学生以上、
もしくは保育士さんや助産師さんであれば5歳未満の子供だけに絞って探す事が可能ですよね。
・勤務時間
オーペアとデミペアの違いをご存知ですか?週に何十時間働きたいのか、どんなライフスタイルを目指しているかを明確に。
・希望する都市や場所
どの都市がいいのか?(シドニー、メルボルン、パースなど)
また都市からどれくらい離れていてもいのか?
・仕事内容
子供の面倒と家事の比率は?例えばあなたが料理が苦手なら料理を毎日して欲しいというファミリーは避けますよね。
以上は一例ですが、動物アレルギーがあるなら犬猫がいないファミリー、また車が運転が出来ないならば運転しなくてもよいファミリーなど、条件があるならば選択を狭めていく事が大事です。
2,ファミリーを検索する
作成したリストを使って、Facebookやオーペアマッチングサイトで検索します。
時間が経過した投稿でも、まだオーペアを探しているファミリーもいます。
またオーペアマッチングサイトでは、場所、子供の年齢、支払いなどに基づいて家族をフィルタリングできます。
3,興味のあるファミリーにメッセージを送る
ファミリーのプロフィールを読み、興味を持った家族に出会ったら、短めに自分の経験を添えてダイレクトメッセージで連絡しましょう。
一度に多くの家族にメッセージを送ることに、罪悪感を感じる必要はありません。
むしろ、すべての希望に完璧にマッチするファミリーはほとんどいません。最低限の条件が合っていれば、積極的に連絡してみることが大切です。
オーペア探しに熱心な人ほど、すぐに返信が来ることが多いです。
その場合は、エージェントを通してサポートを受けたり、コミュニケーション力を少しずつ練習してからチャレンジするのがおすすめです。
4,レジュメやレターを送る
魅力的なレジュメや意気込みを詳細に書いたレターは効果的です。ただし、個人情報の取り扱いには注意してください。
相手は誰か全くわからない状態で、もし相手が詐欺師ならと考えるとむやみやたらに個人情報を送りつける事は危険です。
5,厳選したファミリー数件とビデオチャットをする
ここでポイントなのは、連絡が返ってきて無事に書類選考が過ぎたら、数件のファミリーと面接をする事です。
現在オーペアの需要が高く、受け入れ先のファミリー「供給」が追いついていない状態です。
1件のファミリーに何十件ものメッセージが来て、そこまで人気ならばファミリー側も一番ベストのオーペアを雇いたいのは明らか。
その中には英語がペラペラの旅行中の家賃を節約したいオーストラリア人やイギリス人、アメリカ人などもわんさかいます。
面談では、自分が信頼できる人間であることをしっかり伝えられるように、練習しておきましょう。
6,可能な限り実際に家に行き、直接話をする
実際にお宅に訪問するのは、オンラインだけでは分からない家庭の雰囲気や子どもの様子を確認できるため、とても大切です。
直接話すことで仕事内容やルールの理解も深まり、誤解やトラブルを避けられます。
私は個人的にはオーストラリアに先に来てからじっくり探し、直接会ってお互い納得して決める方法が、一番安心で納得のいくマッチングにつながると信じてします。
エージェントの私が面談で見極める事

ファミリーとして登録して頂いても、書類や一回のZoom面談だけでは分からない部分がたくさんあります。
私がファミリーを選定する際は、必ず家を訪問し、ファミリーの「本当の姿」や「相性」を見極めることを重視しています。
1. 家の環境を確認する
- 子どもたちの様子や生活リズム
- 部屋や共有スペースの清潔さ
- 安全面(鍵や庭の柵、交通環境など)
2. ファミリーの人柄を見極める
- 普段の会話や態度から、夫婦・親子関係や家庭の雰囲気をチェック
- 自分とのコミュニケーションの相性を確認
- 急かしたり無理な要求をしてくるかどうかも観察
3. 仕事内容やルールを具体的に確認する
- 勤務時間や休日、お小遣いの扱い
- 家事・子どもの世話の具体的内容
- 緊急時の対応やルールの柔軟性
4. 直接話すことでわかること
- オンラインでは伝わらない空気感や信頼感
- 曖昧だった条件や質問を、その場でクリアにできる
- 自分が実際に働くイメージが具体的になる
5. 安全面の注意
- 初回訪問は昼間に行く
- 友人や知人に訪問予定を伝えておく
- 不安を感じたら無理に滞在せず、その場で断る勇気も大切
生活習慣や価値観の確認、責任感や柔軟性、問題解決能力またファミリーの雰囲気や家庭内のルールなどを理解して、やっとマッチングに入ります。
自分を広告に出す時の注意点

最近は若い日本人の方が、顔出しで「オーペアファミリーを探してます!」と広告を出すケースが増えています。
顔出し広告は確かに注目を集めやすく、応募者も増える可能性がありますが、以下のリスクに注意が必要です。
顔出し広告のリスク
- プライバシーの侵害
- 顔写真がインターネット上に拡散され、意図しない場所で使用される可能性があります。
- 悪用されるリスク(詐欺広告やなりすまし)も考えられます。
- 安全性の問題
- 個人情報を開示することで、ストーカー被害や不適切な連絡を受けるリスクがある。
- 信頼できるプラットフォームでの募集であっても、怪しい人が接触してくる可能性がある。
- 期待値のズレ
- 「可愛い・若い」というイメージが先行し、スキルや経験よりも外見で判断される可能性がある。
- ファミリー側が「見た目が良いから選んだ」という動機の場合、実際の仕事への理解が不十分なことも。
リスクを抑える方法
・顔を伏せた写真やイラストを使う
・仕事内容やスキルを重視した広告にする
・信頼できる紹介サイトやエージェントを通じて募集する
・プライバシーを守れる範囲での情報公開を心がける
『日本人である』ことを武器に広告を出すのがおすすめです。
日本に興味のあるファミリーから問い合わせが来やすくなります。
広告には、ファミリーが「この人なら信頼できそう!」と思える内容を盛り込みましょう。
- あなたが何をしたいのか
- どんな社会経験があるのか
- なぜオーペアになりたいのか
- 子どもとの経験や、一緒にやりたい活動
などを正確に伝えることが大切です。
それでも写真は大事!
すでにオーペアをした事があるなら子どもと遊んでいる写真や、日本に興味のあるファミリーを選びたいならば振り袖や浴衣を着た日本風のものも魅力的に映るでしょう。
ただあまり可愛すぎると変なアジア人好きのシングルファーザーがわんさか集まってくるのでお気をつけください(泣)
自分で探す時も必ず責任感を持って行動を

これはファミリーとインタビューをする際に本当によく聞く残念なワーホリさんの行動です。
どれだけ責任感のないワーホリ、バックパッカーが多いのか、、と驚きます。
ファミリーと面接する際に本当によく聞く残念なケースがあります。
・「ぜひお願いします。○月○日から始めます!」と伝えた後、より魅力的な別の家族を見つけたためにキャンセルしてしまう
・ただ気が変わっただけでキャンセルしてしまう
・音信不通になってしまう
このような行動は、ファミリーにとって非常に迷惑です。日本人全体に対しての信頼をも失ってしまうので、責任感を持って行動することが大前提です。
オーペアファミリー探しに失敗してしまったら

オーペアやデミペア生活で最も怖いのは、せっかくの海外生活が「最悪の経験」になってしまうことです。
もし、探していたファミリーが合わなかったり、トラブルに巻き込まれてしまった場合でも、焦らず冷静に対応することが大切です。
つい最近も「自分で探して大変な目に遭った」という話しを聞いたので実体験をnoteでシェアさせてもらいました。
>>Facebookで自分でオーペアファミリーを見つけた末路
1. まずは安全を最優先にする
合わないファミリーや危険を感じる状況に気づいたら、無理に続ける必要はありません。
- 身の安全や子どもの安全を最優先に考える
- 怪しい指示や不当な労働を強いられた場合は、すぐに距離を置く
2. 相談できる人や機関に連絡する
- 現地のオーペアコミュニティや、日本の知り合いに相談する
- 緊急の場合は大使館や領事館に連絡
- Facebookやマッチングサイトでの安全サポート窓口も活用
3. 冷静に振り返る
なぜ失敗してしまったのかを振り返ることで、次回に生かせます。
- 条件の確認が不十分だった
- 契約内容や合意事項を口頭だけで済ませてしまった
- 英語や交渉力が足りず誤解が生じた
4. 次に繋げる行動を考える
失敗したからといって、海外でのオーペア経験を諦める必要はありません。
- 信頼できるエージェントを利用する
- コミュニティで評判の良いファミリーに絞って探す
- 時間をかけて条件や希望を明確にして再チャレンジ
5. 心のケアも忘れずに
海外での生活やトラブルはストレスになります。
- 悔しい気持ちや不安は無理に抑え込まず、誰かに話す
- 休息を取り、リセットして次に向かう心構えを持つ
失敗は誰にでも起こり得ますが、ポイントを押さえて冷静に対応すれば、次の成功に繋がります。
大切なのは、安全・責任・準備の3つを常に意識して行動することです。
>>オーペア最悪!!変なファミリーに当たってしまった時に読むべきnote
さいごに
自分でオーペア・デミペアファミリーを探す際は、
- 応募プロセスや契約条件をよく理解する
- コミュニケーションを重視する
- 必要な経験やスキル、言語スキルに合った仕事を選ぶ
- ファミリーとの相性も確認する
ことが重要です。
安全性と信頼性を確保しつつ、納得できるマッチングを目指しましょう。
書き終わったあとに見直してみると、これって正直、有料級…?(笑)オーペアエージェントとしては、あまり知ってほしくない内容かもしれません。
でも、それ以上に大事なのは、変なファミリーにつかまって失敗したり、「オーペア最悪だった…」と後悔する人を一人でも減らすことです。
私にはそれが一番嬉しい。だから、知っておいてほしいこと、注意してほしいことをこの記事にまとめました。
About Us

やっぱり自分で探すより、やっぱりエージェントに安心して任せたい方へ。
私たちは無料カウンセリングで、あなたの希望や不安をしっかりお伺いします。
ここには説明しきれないスクリーニングと家族のスケジュールや性格、生活スタイルまで確認した上で、
相性の合うファミリーを丁寧にご紹介。
渡豪前の準備トレーニングやセミナー、滞在中のサポートも親切丁寧に対応し、みなさんに寄り添ったトラブル対応や心のケアも大切にしています。
“行ってよかった”、“素晴らしいご縁を頂けた”と思える経験になるよう、全力でサポートします!
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