
オーストラリアの水道水は飲めるの?
お水の基本情報。
オーストラリアでは水道水を飲むことに問題はありません。
カフェやレストランでも『タップウォーター』と水道水が無料で普通に出てきますし、公園などで給水タップもよく見かけます。
ちなみに、公園でよく見かけるものは、英語で『drinking fountain』と言います。

オーストラリアのお水は硬水だとか軟水だとか言われるようですが、地域によって違うらしくパースは軟水だそうです。
日本もほとんど軟水なようなので、日本人にも合うんじゃないかなと感じます。
またオーストラリアの水はフッ素が入っているから虫歯になりにくいとか言われていますが、フッ素に抵抗がある場合はスーパーで安いお水を購入する方が安心ですね。

BRITA水筒を使っている方もいました!水を買うのは高いので外出時は便利そうでした。

このような浄水機能のある水筒を使ったり、沸騰させたものを飲むのも良いかもしれません。
オーストラリアの水不足は深刻です

オーストラリアでは慢性的な水不足が社会問題です。
雨が降ることの少ないオーストラリアでは、お水を無駄にしないよう心がけることが大切です。
という事を知らない日本人は多いかもしれません。

ホームステイ先でお水に関して注意を受ける方事があります。。
オーストラリアは深刻な水不足なので国民の意識が非常に高いんです!

オーストラリアの気候の特徴として、 降雨量が少なく、常に乾燥している ので、残念ながら干ばつが続き水不足はかなり深刻です。
オーストラリアはダムの水位のレベルが50%を切ると給水制限が行われます。
各地で数年に一度は深刻な水不足が起こります。
去年の末からもシドニーでレベル2の給水制限(water restriction)がありました。
給水制限の期間は芝生に水をやる時間や曜日が決まっていたり、洗車などの制限があります。
守らない場合は罰金となります。それは吸盤がついていて、シャワールームにくっつけて5分以内に済ませる、ようなものでした。
またパースでは6月1日から8月31日までの冬場は、スプリンクラーを使用した庭の芝生の水やりは禁止されています。
Our winter sprinkler switch off applies to all scheme and bore water users in Perth, Mandurah and some parts of the South West and Great Southern from 1 June to 31 August every year.
Water Corporation Winter sprinkler switch off
罰金があるので注意です!
なので節水に対しての意識が高く、家のシャワーから学校などのプールのシャワーまで短い時間で済ませましょうというのが基本です。
学校でも、水不足について政府や水道局がどのような対策をしているのかなど、膨大な時間を使い「新社会科」で習います。
そんな貴重な水なので水道料金も高く、日本の倍とも言われています。
また水不足対策にレインウォーター(雨水)用のタンクもポピュラーで、大きなタンクに雨水を貯めてそれを飲んだり庭に撒いたりします。

食器洗いでは洗剤を洗い流さないのがオーストラリア流

Aussieは食器の洗い方が私たち日本人にとっては衝撃的。
シンクにお湯を張ってそこに洗剤を入れて漬け込んで洗います。
そして泡がついたままそれを流すことなく取り出しタオルで拭いて終わりです。

私はそのやり方がどうしても好きになれなくて、オーペア中も日本式で洗っていました。
最近は食洗機を使う家庭も増えていますし、その文化は廃れているかと思いつつ結構やってる方を見かけます。
逆を言えばステイ先ファミリーにとっては、日本人の水を流しながら洗う方法が衝撃なので、洗い方を話し合うのがよいかもしれません。
シャンプーを毎日しないオーストラリア
オーストラリアでは髪は毎日洗わないよ!

オーストラリアではシャンプーを毎日しない人が多く、「シャンプーは毎日するもの」と認識している人の方が少ないです。
週のほんとんどは湯シャン、シャンプーを使うのは週に2、3回です。
水不足であるのと、空気が乾燥しているので髪がベタつかないのかもしれません。
日本で普通にしていた習慣を急に変えることは難しいと思うので、
ホームステイ先で毎日髪を洗いたい方は素早く洗うようにするのが好ましいですね。

ホームステイではお金を払っているんだから気にせず使っていましたが、結構シビアなんですね
海水を飲み水に。公共の脱塩淡水化プラント

雨が降らないので、国の農業被害も深刻です。国内での水の使用量のうち、約3分の2が農業用途に使われているそうです。
雨が少ない年は必然的に野菜や果物の値段が高騰します。干ばつが豪州経済に与えるのを防ぐため、オーストラリアにも海水を淡水にする淡水化プラントがあります。
パースにも大規模なものがあり、水道使用量の約18%を賄っているようです。

施設の建設には非常に高額の費用がかかり、環境には悪影響な気もしますが、周辺では魚が増えているという嬉しいニュースもありました。
シドニー南部カーネルの脱塩淡水化プラントは、今年の厳しい水不足のため、建設以来久しぶりに稼働しているが、海水から淡水を取り出し、塩分は海水に混じって再び海に戻される。その排水口周辺で魚類の数が増えていることが判明した。
ABC News
また工場などでの使用処理後の排水を地下の帯水層に戻し、真水に戻して公園やゴルフ場の散水に利用するような工夫もされているそうです。
さいごに

世界に出ればよくわかると思いますが、日本は世界の中でもトップクラスに安全な水が供給されています。
生まれた時から新鮮なお水が無限に出てくる環境に住んでいれば
シャワーの時間が決まっているというだけで不便に感じるかもしれません。

私が昨年住んでいたワークホステルでは、お湯がタンクに溜まる式で、住人が多かったのでシャワーはなるべく長時間入らないでと言われて少しストレスでした。
そうなんです、田舎で古い家だとタンク式でお湯を使いすぎると水になってしまうこともあります。
オーストラリア到着時には、必ず滞在先のルール、シャワーの時間などを確認し、お互いが気持ちよく生活できるようコミュニケーションを取ることが大切です。
日本に比べると不便に感じる部分もあるかもしれませんが、これも異文化理解の一つと勉強してもらえたらと思います。
水は無制限に蛇口から出てくるものではなく、貴重な資源という認識を少しでも持ってもらえれば嬉しいな

お水事情で心配する方も多いかも知れませんが、過度に無駄使いすることがなければ特に注意させることなく日本と同様にお水は使うことができますよ。