ハーモニーデー (Harmony Day)ってご存知ですか?
移民が集まる多民族国家のオーストラリアならではのお祝いです。
オーストラリアにはアジア、東南アジア、ヨーロッパや南米、アフリカなどなど、たくさんの民族が一緒に住んでいます。
そんな多民族国家で生活する中で、他国の文化を尊重し、様々な文化をより深く知ろう、という素敵な日です。
小さな頃から文化の違いや宗教的多様性への理解、尊重を大切にする文化は素晴らしいと感じます。
ですが、残念ながら地域によるのですが、オーストラリアでは人種差別はまだ根強く残っています。
そんな文化差別を排除する狙いがハーモニーデーにはあり、保育園、学校、コミュニティで盛大にお祝いします。
ホームステイやオーペア、デミペアさんも3月になれば『ハーモニーデー』や『ハーモニーウィーク』とステイ先で耳にしする事があるかもしれませんね!
少し知識があった方がいいかと思うので、紹介しておきます。
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オーストラリアのハーモニーデーは3月21日
ハーモニーデーは毎年3月21日です。祝日ではないので、学校はお休みになりません。
2021年の今年は3月21日が日曜にあたるので、その前々日の金曜日に学校中でお祝いします。
またその前後、一週間かけて盛大にお祝いする小学校も多いです。多民族の学校では特に力を入れます。
ちなみに、地域によってイギリス系白人率が多い学校はお祝いしない事もあるそうです。
個人的な感覚では、やっぱりハーモニーデーをお祝いしないような、そういった地域でまだ人種差別が残っていそう。
ハーモニーデーとは何気にとっても大切です!
ちなみに、留学生なら英語学校や大学でもイベントをする事が多いようです。
具体的には何をするの?
ハーモニーデーのテーマカラーはオレンジ色です。伝統的にハーモニーを表す色だそうです。
小学校では、3月21日は自由な服装で学校に来てもよい日。
- オレンジカラーの洋服
もしくは
- 自国の伝統衣装
を着て、パレードをしたりします。親も見学にウェルカムです。
また自国の伝統的な料理をランチに持ち寄り、パーティをします。
ハイスクール(中学・高校)ではランチやお休みの時間に、様々な文化の食べ物がふるまわれたり、イベントを行います。
日本人とオーストラリア人のミックスである私の子供たちはいつも巻き寿司になります。(こうして巻き寿司の腕がどんどん上がっていくのです。笑)
移民が多いって、一体どれほど多いの?
2019年のAustralian bureau of statistics(人口統計)の記事では、オーストラリアの約30%(750万人以上)の人口が海外で生まれているそうです。
3〜4人に一人は移民なんですね。
街中を歩いていると、英語ではない言語で話している人がとても多いと感じます。
どこの国からの移民が多いの?
多い順では、
- イギリス
- 中国
- インド
- ニュージーランド
- フィリピン
- ベトナム
- 南アフリカ
- イタリア
となるようですが、市民権を得るのは中国人やインド人、フィリピン人が多いそうです。
さいごに
オーストラリアではわたしも移民です。わたし自身、これといった人種差別にあった訳ではありませんが、もしかしたら移民の一番多い西オーストラリアに住んでいるからかもしれません。
子供の行っている学校では約7〜8割が移民です。
そんな環境に育っているので、子供たちはこうしてお互いの違いを受け入れて育っていきます。
日本社会にもぜひ取り入れて、違う文化や宗教、さらには自分の個性を大切にし、尊重する世の中になればいいですね。