オーペアのお仕事でホームステイファミリーの為にお料理をします!
日本食を作ってほしいと言われましたが、調味料などはありますか?
またオーストラリア人が好まれるもの、作りやすいものを教えてください。
オーストラリアで手軽に日本食を作る方法は、日本に住んでいる方々にとっても興味深いテーマかもですね!
オーストラリアに22年在住の筆者(主婦)の経験からお伝えしますね。
日本食材が手に入りにくいと思われがちな海外でも、オーストラリアはアジア人移民も多いので手軽に日本の味を楽しむことができます。
また、オーストラリアでは日本食は非常に人気があります。
特に、都市部では日本食レストランや和風カフェが多く、日常的に日本食を楽しむ人々・日本食大好き!なオーストラリア人が増えています。
海外に住む日本人としては嬉しい事ですね!
ここでは、オーストラリア在住の日本人向けに、簡単に作れる日本食のアイデアや調達方法についてご紹介します。
コンテンツ
オーストラリアのスーパーで見つける日本の食材
まず、オーストラリアのスーパーでも意外と手に入る日本食材、調味料についてお話ししましょう。
例えば、オーストラリアの大手「Woolworths」(ウールワース)や「Coles」(コールス)などのスーパーでは、意外にもアジア食材が豊富で醤油、味噌、酢、豆腐などの基本的な日本の調味料が揃っています。
「アジアン」の棚を探してみてください。
なんちゃって的にも見えますが、使えるものがたくさん見つかりますよ!
”Obento”ブランドの醤油は250mLで$3.60。スーパーではこのObentoブランドが幅を利かしていますね。
オリエンタル・マーケットという会社が1970年代にオーストラリアで食料品店として創業され、各国にオフィスと倉庫を持っています。
”Obento”は、その中の商品でも日本食ブランドとしてスーパーに卸しているようです。
みりんや酒などの調味料。照り焼きソース、パン粉や寿司海苔など。
もちろん他ブランドや日本の製品も売っています。
お味噌汁やカレールー、レトルトのカレーも売っています。
ところで最近のスーパー、お豆腐の種類がかなり増えてしかも美味しくなりました!
ちなみに20年以上前のパースには、ゆいいつ一件だけお豆腐を作っているお店があり、そこまで買いに行く必要がありました。
まさかスーパーでお豆腐が買えるなんて…いい世の中になりました!
またパック入りのわかめや焼き海苔、白ごま、わさびチューブなど、日本の家庭料理に欠かせないものも多く見つかります。
巻きす、紅しょうが、ゴマやふりかけ、パン粉なども売っています。
これらを活用することで、巻き寿司、味噌汁やおにぎり、ちらし寿司などが簡単に作れます。
最近のスーパーは日本人にとって実に便利になりました!
アジグロとダイソーがあれば日本のスタイルで生きていける
また、中華系経営が多いアジアングロッサリー、通称「アジグロ」では、日本のブランドの商品が豊富に揃っています。
うどんやそば、ラーメンなどの麺類、まためんつゆやソース類の多種の調味料もあり、
日本料理に必要な食材を手軽に見つけることができます。
日本のみりんや酒、お醤油、ソース類は結構何でも揃います。
そうめん、お好み焼き粉、カレールー、すしのこなども。
こうやってまじまじと見てみたら、本当に何でも揃うんだね!
日本のとんかつソース、お好み焼ソースをぶっかけてたら、とりあえず日本の味になるはず。笑
冷蔵コーナーにはお豆腐やお味噌、いなり寿司の皮など。
また冷凍コーナーには餃子やシューマイ、焼き魚、あつあげ、えだまめ、納豆、れんこんや薄切り肉、またおでんの具材などが並んでいます。
薄切り肉はスーパーでなく、アジグロで買うのがオススメ。
さらに、かつお節や昆布などの出汁に使う素材も手に入るため、手作りで出汁を取りたい方には嬉しい場所です。
その他、梅干しやのり佃煮、ふりかけなどのご飯のお供も購入できるため、朝ご飯やお弁当の準備も日本と変わらないですね!
パースでは長年営業しているアジア食材店が数件あります。
商品が豊富で、さまざまな選択肢が揃っていて価格もお手頃です。
最後に代表的なお店を紹介しますね。
そして、Daisoもパースにあります!
日本の食品はもちろん、調理器具やお弁当箱、箸や小鉢などの食器も手軽に購入できます。
特にお弁当作りに役立つアイテムが揃っており、現地のランチタイムにも日本のスタイルを取り入れたい方にはおすすめです。
パースのダイソーは二件。
MorleyのGalleria Shopping Centreと、CanningtonのWestfield Carouselというショッピングモールの中にあります。
現地にも人気がある日本食メニュー
食材をゲットするのは案外簡単そう!それで一体どんなものを作れば喜ばれますか?
✔オーストラリアで手軽に材料が手に入り、
✔比較的簡単に作れて、
✔現地の方にも人気がある日本食メニュー
について、少し詳しくご紹介します。
写真は私が実際にパースのジャパレスで頼んだものです。
ちなみに、オーストラリアの大さじ(Tablespoon)」は日本の大さじとサイズが異なるよ!
オーストラリアの大さじ:20ml(日本は15ml)です。海外のレシピを使う時は気を付けてくださいね。
照り焼きチキン
まず、照り焼きチキンは、オーストラリアでも大人気です。
照り焼きソースは、日本の醤油やみりん(とお砂糖)があれば自分でも作れますし、スーパーにある照り焼きのボトルソースを使えばさらに簡単です。
チキンをソースで焼き、ご飯や野菜と一緒に盛り付けると立派な一品に仕上がります。
現地の人には、甘辛い味付けが好評で、とりあえず濃い目の味付けにすると間違いありません。
巻き寿司(特にツナマヨそしていなり寿司)
次におすすめなのが、ツナマヨのお寿司です。
具材もシンプルなのがベスト。ツナマヨは子どもに大人気。プラスきゅうりやアボカド入りも人気です。
いなり寿司もかなりオススメ。いなりの皮はアジグロに売っています。
ピクニックやランチにも最適で、現地の友人や家族にも気軽にシェアできるメニューです。
「家でパーティするからお寿司作って」と頼まれるファミリーも少なくないですね。
唐揚げ
唐揚げのサクサクした食感やジューシーな味わいが、フライドチキン好きのオーストラリア人にも好まれています。
先日レストランで「カラアゲチキン」をオーダーしたら、ウェイターに「フライドチキンね」と言われました。(いやちょっと違う…)
以前オーストラリア人パートナーのいる日本人ママ友との井戸端会議で、
「とりあえず旦那と子どもには揚げ物(唐揚げ、天ぷらとかコロッケとか)と照り焼きチキン作ってたらオッケーしょ」
と盤上一致で合意した事を思い出しました。
焼き肉丼
オーストラリアで手軽に作れる日本食として「丼もの」もおすすめです。
牛肉好きなオーストラリア人は多いので、薄切り肉の焼き肉は大人気。アジグロで薄切り牛肉は簡単に見つかります。
現地で手に入る食材を使い、簡単に親子丼や照り焼きチキン丼などを楽しむことができます。
特に、鶏肉や卵などはどこのスーパーでも手に入るため、日本の味付けさえあれば簡単に再現可能ですね。
味噌スープ
こちらも手軽に作れる日本食の一つです。味噌汁を英語では「ミソスープ」です。
味噌が簡単に手に入るのでお湯に味噌を溶かし、豆腐やネギなどを加えるだけで、日本の家庭の味が再現できます。
私はやっぱり日本人なので、特に風邪を引いた時や、お腹の調子が悪い時には常備薬として味噌は欠かせませんね。
カレーライス
日本のカレールーはスーパーやアジア食品店で購入でき、インド・タイカレーとは異なる甘口の風味が、子供から大人まで人気です。
具材はジャガイモや人参、玉ねぎ、牛肉など、現地のスーパーで簡単に揃えられるので、オーストラリア人にも受け入れられやすい料理です。
余ったらカレーうどんやカレーパンなどアレンジも楽しめます。
餃子
最後に、餃子もオーストラリア人にとっても好まれるメニューです。
冷凍餃子も購入できますが、手作りの場合は、豚ひき肉、キャベツ、ニラを混ぜるだけで簡単に作れます。
餃子の皮はアジグロの冷凍コーナーに売っています。
現地の人にはパーティーメニューとしても人気で、ビールとの相性も抜群です。
また、ディップソースに少しのチリソースを加えると現地風の辛味がプラスされ、さらにウマさが増します!
日本文化を伝えるお料理
オーストラリアで日本文化を伝えるお料理として、特にひな祭りや七夕にぴったりのメニューをいくつかご紹介します。
現地の食材でも作りやすく、見た目も華やかなので、オーストラリアの方々にも喜ばれると思います!
節分:恵方巻
節分には、無言で恵方を向きながら食べる「恵方巻」が定番です。
アボカドやスモークサーモンなどオーストラリアでも馴染みのある食材を使って作ると、現地の方々にも食べやすく、楽しんでもらえます。
ひな祭り:ちらし寿司
彩り豊かなちらし寿司は、日本の伝統的なひな祭り料理。
ご飯の上にサーモンやマグロ、エビ、きゅうり、卵焼き、カニカマなどをのせ、豪華に仕上げます。
私はよくアボカドやスモークサーモンを利用します!
ひな祭り・七夕:手まり寿司
一口サイズの丸いお寿司で、見た目が可愛らしく、パーティーにもぴったりです。
サーモンやアボカド、きゅうり、錦糸卵などを使い、色とりどりに盛り付けます。
オーストラリアの方々にも「見た目が綺麗で、食べやすい!」と好評です。
お花見(春):桜餅と和風ピクニック
お花見の時期には、桜餅やいなり寿司、卵焼き、唐揚げなどの和風ピクニック料理。
オーストラリアでは公園で楽しむピクニックスタイルは人気があり、和風のお弁当を持参することでお花見の気分を感じてもらえます。
七夕:そうめん
七夕に食べる習慣があるそうめんは、暑い季節にぴったりの冷たい麺料理です。
色付きのそうめんや、錦糸卵、オクラ、トマトなどを添えて「星空」をイメージした盛り付けにすると、お祝いの雰囲気が増します。
日本らしい出汁の効いたつゆでいただくと、日本の味を楽しんでもらえます。
お正月:おせち料理
おせちは伝統的な日本のお正月料理。華やかで珍しく、見た目も美しいのでオススメです。
伊達巻やエビなどは簡単に手に入るので、楽しみながら作ってみてくださいね。
和風デザート
子どもがステイ先にいる場合は和風なスイーツを作るのも楽しいですね!抹茶を使ったクッキー、ティラミスやムース、また夏には和風フルーツポンチなど。スプライトに、みかん、いちご、ぶどうなどを浮かべて作ります。
これらのメニューは、手軽に作れるものが多く、オーストラリア人にも親しみやすい味なので、ぜひ試してみてください。
少し手間がかかるものでも見た目のきれいな日本食を作って現地の方々に振る舞うと、コミュニケーションの一環としても楽しめますよ!
オーペアさんから実際に作ったよ!と頂いた写真
私たちがサポートしているオーペアさんから「料理を作りました!」と送ってもらった素敵な写真を皆さんにご紹介します。
海外での生活をしながらホストファミリーと一緒に作る料理は、オーペアさんにとっても貴重な体験。
とんかつ、お味噌汁とご飯。とっても美味しそうなディナーですね!
こどもちゃんにもとても喜ばれたそう。
冬の寒い日だったので、家族のみんなでお鍋を囲んだそうです。
お鍋は準備が簡単なので提案したら家族に喜ばれそうですね。
文化の違いを感じつつ、家族との絆も深まる素敵な時間です。(ほっこり)
たこ焼き、お好み焼きパーティも喜ばれる!
タコの代わりにソーセージで。
※タコが苦手なオーストラリア人も少なくないです。
料理は、言葉や文化を超えてお互いを知るきっかけになります。
日本から遠く離れた場所でホストファミリーと一緒にキッチンに立つことで、日常の小さな瞬間にも感謝の気持ちが湧いてきます。
ぜひ皆さんも、オーペアに興味があれば、こういったエピソードを参考にしてみてくださいね。
オーペアとして海外で生活する中で、料理を通じて食文化を紹介することは、とても貴重な経験ですね!
パースの日系スーパーとアジアングロッサリー
パースには日系スーパーやアジアングロッサリーがいくつかあります。
以下の場所で日本食材を探すことができます。
FUJI Mart(フジマート)
- 場所: 51-53 William St, Perth WA 6000
- 特徴: パース在住日本人で知らない人はいない老舗日系スーパー。
日本の食材や飲料、日用品が取り揃えられています。日本のお菓子、調味料、冷凍食品、お米、そしてインスタントラーメンなどが充実しており、日本の味を求める時にオススメ。
Emma Seafoods Yong Tofu(エマズ)
- 場所: 319 William St, Northbridge WA 6003
- 特徴: さまざまな中華食料品店がたくさんあり、日本食もあり。スタッフはアジグロにしてはフレンドリー(笑)
VHT
- 場所: 412 William St, Perth WA 6000
- 特徴: パースで長年営業しているアジア食材店の一つです。商品が豊富で、さまざまな選択肢が揃っています!価格もかなりお手頃です。ただ、通路が少し狭く、窮屈に感じることもあります。特に週末はかなり混雑しやすいので、注意が必要です!
Yee Seng Oriental Supermarket(イーセン)
- 場所: 36 Hulme Ct, Myaree WA 6154
- 特徴: 選択肢が豊富ですが、少し高めです。冷凍食品は必見で、高品質な驚きが詰まっています。駐車場は狭いので、ランチタイムは避けたほうが良いです。今はウナギも取り扱っています。
あと最近はどのショッピングモールでも、アジアンなお店、野菜類が入るようになりました。
これらの店舗で、日本の家庭料理を作るための食材や道具を簡単に手に入れることができます。
ちなみにアジグロでは$10以下のカード利用では手数料を取られる事が多いです。気を付けてくださいね。
みなさんの素敵な和食ライフに少しでも参考になれば幸いです(^^)