そんな国の象徴となっているコアラは森林火災で5千匹が死んだと推測されています。
年明けにインスタグラムでオーストラリア森林火災の様子を投稿させてもらいました。
日本でもニュースになっていたよね!
そしてNSW(シドニー)では政府が野生のコアラの生息地保全に取り組まなければ2050年までに州内でコアラが絶滅するとの調査結果を発表しました。
ですがここで注意して頂きたいのは、数ヶ月前の森林火災のみが理由で絶滅の危機に陥ったということではありません。
そもそも、山火事が起きる以前から続く人間による森林破壊、環境破壊はコアラたちを生存の危機におとしいれてきました。
コアラはオーストラリアにしか生息していない生き物で、ユーカリの葉しか食べません。水分はユーカリの葉から摂取しています。
このコアラの唯一の食糧であるユーカリの木が、すさまじい勢いで伐採され続けています。
また捕獲や病気なども主な理由で、過去たったの20年で地域によれば80%以上ものコアラが滅びたということです。
動物が絶滅に向かう主な原因は都市開発の拡大です。
都市化のため、ブルドーザーによる森林の生息地が破壊され、さらに車にひかれたりペットや野犬の増加でたくさんのコアラの怪我や死亡を引き起こしている。
・農薬や化学物質を使うこと
野生の動物では今までなかった病気や感染症が見られるようになる。皮膚ガンや白血病、クラジミアとストレスで苦しんでいる多くのコアラがいるそう。
・乱獲や商取引
ヨーロッパ人の入植のあと、数十万頭ものコアラが毛皮の貿易のために1930年代まで殺され続けました。
コアラは2,500万年以上の間ひっそりと平和にこの土地で生きてきたというのに、こんな短期間でこのような速さで絶滅に陥れているということは、これは本物の悲劇です。
これは私達のやっていることが全く正しくない、自然ともっと調和することが大切ですよとコアラが身をもって示してくれています。オーストラリアの先住民アボリジニには、コアラをいじめたり、ましてや怪我をさせるようなことでもあれば人々への罰としてひどい干ばつが起こるという伝承があるそうです。
アボリジニは代々この話を語り継ぎ、コアラはユーカリの葉の生い茂る世界にそっとしておいてきたのです。
私たちには、立ち止って、考えて、計画するために全ての人の意志が本当に必要です。
コアラの生息地を守ることは、ほかの多くの絶滅危惧種の生息地を守ることにもなります。
利己利益のため、豊かな自然に勝手に分け入って、伐採して、その土地を私たちの好きなように使ってきた結果なのです。
もちろんオーストラリア政府政府は真剣に取り組むことが必要です。必ず対策をするべきです。信じがたいことですが、全国レベルでコアラを保護する法律は現在ないそうです。
ですが連邦政府が全てを責任を負うことではなく、私たちにできることは身近にたくさんあります。
以下例としてあげると、
・環境保全のために地域の清掃活動などに参加する。
・くらしの中の省エネについて考えること
・二酸化炭素の抑制について何が出来るか調べてみる 。
・自家用車の使用を控え自転車やバスなどを利用する。
・その他身近に出来るエコ活動を始めてみる。
などなど
今日から小さくても色んなことに意識を持って生活してみてください。
たくさんの人の意識が向上すれば未来は必ず変わっていくと思います。