オーストラリアの開国は2022年半ば?!どうなる留学産業

ノリコ
ノリコ

オーストラリア政府から開国についてと、これからの予測が発表されました。

先日(2021年5月11日)のオーストラリアの連邦予算(Federal Budget)発表《2021/22年度予算案》からのご報告です。

今後の国境再開について触れられた事

オーストラリアの開国は2022年半ば?!どうなる留学産業

Federal Budgetの中でも一番の注目である、今後の国境再開について発表された内容を紹介しておきます。

大きなニュースとしては、国境は2022年半ばまで大半が封鎖されるとのショッキングな予想でした。

ポイントは以下の通り。

  • 国境再開は2022年中旬を想定。今年中の再開はなさそう。
  • 留学生受け入れは21年後半から少しづつ開始され、2022年にかけて増えていく

ちなみに、2020年10月発表の連邦予算では、留学生は2021年後半から戻ってくるような想定でしたが、結局実現していませんよね・・。

なので今回の発表についても、何の確定もされていませんので油断は禁物です。

なぜ2022年半ばと言われているのかの理由としては、

ワクチンがすべての国民に行き渡る(と言われている)のが2021年後半。この集団免疫達成後も6か月国境を閉ざす理由としてはワクチン接種後の感染の可能性があげられるとのこと。

・各州・地域が定める帰国者数も、国際線再開の大きな妨害になっている。

という事なので、まずは海外にいるオーストラリア人、永住者がオーストラリアに帰国してもらう事が最優先だということです。

スコットモリソン首相インタビューより

オーストラリアの開国は2022年半ば?!どうなる留学産業

オーストラリアの連邦予算発表後にスコットモリソン首相のインタビューがテレビでやっていました。

リンクはこちら>>Prime Minister Scott Morrison says timeline on vaccines and international travel is not certain

私も観ていましたが、結局すべてが不確実で、何も確定出来ないの一点張りでした。

ワクチンの展開予測は「何ヶ月も」かかる可能性がある、ということと

2022年以降も検疫なしで海外に旅行できることを保証することはできないということ。

具体的には以下のようなコメントとなりました。

“It’s impossible for me to make those sorts of predictions in the middle of a global pandemic, the likes of which we haven’t seen for 100 years,” he said.
「100年前から見られなかった世界的パンデミック大流行の真っ只中で、このような予測をすることは不可能だ」

“I can fully understand why people want greater certainty, but I can only provide the certainty that’s available.”
「人々がより大きな確実性を望んでいる事を理解することはできますが、私は今確定している事しか提供できません。」

英語学校、大学、留学ビジネスはどうなるの?

オーストラリアの開国は2022年半ば?!どうなる留学産業

ノリコ
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オーストラリアの留学産業。パンデミックまでは約400億豪ドルの経済価値かがあったそうです。
オーストラリアにとっては重要な輸出産業!それが今では、、

去年から散々盛り上がったりキャンセルになっているパイロットプログラム(試験的な留学生受け入れ)。

ダーウィン、アデレード、キャンベラ、シドニーなどで行われるとニュースになっていました。が
ずっと延期状態で、まったく動く兆候がみられません。

予算は確保されたようですが、具体的に進んでいるようではないのでどうなるか未定です。

連邦予算の発表を受けて、Universities Australiaは、留学生の入国に向けての具体的なプランを早急に立てるように声明を出しています。

オーストラリアの開国は2022年半ば?!どうなる留学産業

こちらのニュースでも、今回の連邦予算案について大学・留学・教育セクターを軽視した連邦予算にがっかりとのことです。

キャンベラ大学の副学長シュミット教授は、「国境が予想よりも長く閉鎖されるため、大学は予想よりもさらに悪化するだろう」と述べた。

Budget 2021: Canberra universities ‘deeply concerned’ by funding cuts, border closures

海外の学生が、英語を学ぶのにオーストラリアではなくアイルランドのような他の英語圏の国で勉強することを選ぶことになる、と警鐘を鳴らしています。

語学学校に対しての政府からの支援。

そんな私立のカレッジや語学学校に対して合計5300万ドルの支援が確保されました。

語学学校は今でも日本や海外、オフショア学生用にオンラインコースを拡充しています。

そちらの補助も出るという事ですが、大したサポートにならなさそうな印象です。

>>$53 million budget lifeline for struggling international student sector

オーストラリアの開国は2022年半ば?!どうなる留学産業
《The Sunday Morning Heraldより》

年末より少数の海外留学生を受け入れる計画

連邦予算案には、少数の海外留学生を受け入れる計画も含まれました。

隔離について、週3000人の「入国・帰国枠」と別の施設を利用する計画があるようです。自粛隔離代AU$3000の費用支払いに大学の援助を期待しているとのこと。

オーストラリアの開国は2022年半ば?!どうなる留学産業

こちらの記事では
>>Australian states consider plans for return of international students in 2021

NSW(ニューサウスウェールズ州政府)は、2021年後半からの受け入れに備え、留学生のための検疫宿泊施設を計画しているという事のようです。

4月6日の時点で、NSWの約5万5千人の学生ビザ保有者はオーストラリア国外にいたそうです。

しかし、何度もお伝えしますがあくまでも連邦予算・NSW州の想定であり、決定しているわけではありません。

さいごに。開国を日本で待っている方へ

オーストラリアの開国は2022年半ば?!どうなる留学産業

色々な情報が出回ってはいますが、

今はまだはっきりとした国境開始の時期にについては何も触れられていないこと。

スコットモリソンのインタビューでもあるようにすべてが予想であり、すべてが未確定です。

個人的見解では、これからオーストラリア留学・ワーホリを考える方は現地へ行けるのは早くても2022年中旬〜後半を想定するのがよいと思います。

それまでは日本で出来る限りの事・英語力を伸ばしたり現地で使えるスキルを身につけるなどして、充実した毎日を送って頂きたいですね。

ノリコ
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