《合計170万円》インプラントと骨移植手術をオーストラリアでしたよ

歯のトラブルはつらいもので、私は歯周病にかかり、歯茎の骨が溶けてきたのでオーストラリアで歯周病科(英語でperiodontist)にかかっています。

そこで歯も大きく移動しグラついてきたので今回インプラント手術を勧められました。

オーストラリアはやっぱり歯並び命。最近とみに歯列矯正をしてる子ども(も大人も)を多く見かけます。

ノリコ
ノリコ

私も手術前は不安で、経験者を探して痛かった?とか顔は腫れた?とか術後の回復はどうだった?と聞いて周りました!
なのであなたの気持ちもよくわかります。

オーストラリアで骨移植やインプラントをしたり、病院に行くようなことがあれば参考にしてみてくださいね。

(リライト’21.11.23)

オーストラリアの歯医者は高額

インプラント手術をオーストラリアでしたよ

気になるお値段を先にお知らせ。

私は治療を始める前は無知だったので、一体値段はいくらくらいするのか、期間はどれくらいかかるのか、治療を始める前の私のような不安な方に参考にしてもらえれば幸いです。

今回私はインプラントを2本しました。1本なら以下の三分の二程度になると思います。

オーストラリアでは病院、医者、麻酔師と別々にお金を支払います。

ドクターも麻酔師もフリーランスみたいになっていて、病院を移動して働いているイメージですね。

ということで衝撃のお値段はこちら

【インプラント手術費用】

✅ホスピタルフィー $1550
✅ドクターフィー $7200 ($3600 each)
✅麻酔代 $600 ($170ほどメディケアで戻りました)

トータル$9350

これはインプラントの歯茎の骨にネジを入れる手術のみの値段です。

そして3ヶ月後にはクラウン(歯の先っちょ)代$6035。

なのでオーストラリアでは一本だと$6000〜7000

歯2本の合計を日本円で換算すると120万円ほど。(2021年11月現在83yen)

やっぱりオーストラリアの歯関係、インプラントは日本より高い!
みなさん歯は本当に大切にしてください。。

ノリコ
ノリコ

インプラントのドクターと歯科医・手術前準備

インプラント手術をオーストラリアでしたよ

今回私はインプラントは口腔顎顔面外科(Oral and Maxillofacial Surgeons)にしてもらいました。

口腔顎顔面外科とは口と顔面と顎の手術を専門とする整形外科医。大きな事故や生まれつきの顔面の骨を異常を整形するドクター。

私はこのドクターに歯茎の骨移植(ボーングラフト・約$5000)もやってもらいました。(インプラントをする十分な骨がなかったため。)本当にフレンドリーでプロのドクターなので安心です。

大きな事故で半分顔を失った患者の顔を元どおりにするなど(!)が専門のようなので、インプラントなんてお茶の子さいさいなのでしょう。

なので日本のように審美歯科や歯医者さんが全て一括してやってもらうのではなく、歯医者と口腔顎顔面外科医とチームになってやってもらいました。

まず最初に歯科医にて、歯形を上下取ってもらいます。
あのグニャグニャしたすぐ固まるやつです。

ちなみに、歯医者さんでとってもらう歯型の事を『impression』というそうです。前後の文脈から何となく言ってる事はわかりましたが、私はそんな専門用語だったとは知りませんでした。

その歯科医も別のプロフェッショナルアドバイザーと手術のシュミレーションを行うらしく、3D画像を使ったりし、予定した位置に正確にインプラントを植えるように準備をするそうです。

私は1本でもいいかもしれないが、将来と隙間を考えると2本の方が絶対オススメと言われ2本入れることにしました。

その分料金が倍になります(泣)

とうとうインプラント当日

インプラント手術をオーストラリアでしたよ
病院に入る前にCOVID safeのQRコードをスキャンします。

前日にドクターに電話をして何時に来たらよいか電話をします。

受付は朝9時半でした。前日の夜12時からお水もダメ、何も食べてはいけません。

私は起きたら白湯を飲む習慣があるのでやっぱり喉が乾きますね。

朝は忙しく子ども達をバス停まで送って、夜ご飯の用意も洗濯も犬の散歩もできて準備万端。

全身麻酔をするので夫に車で送ってもらいました。

受付を終えたらホスピタル代の支払い。日本のクレジットカードでも支払いOK。(ドクターフィーと麻酔代は前もって2週間前に支払います)

待ち合い室で数分待ちました。

インプラント手術をオーストラリアでしたよ

その後は担当の看護師さんが迎えに来てくれ、体重や体温を測り、ベッドが10ほど並んでいる部屋に連れて行かれます。

インプラント手術をオーストラリアでしたよ
カーテンを引いてくれた

この素敵な看護師さん、去年日本にホリデー行く予定だったのがコロナでキャンセルになったそうで、日本のことや家族の事を話したりちょっと緊張してたけど気分がハッピーになりました。

そこで血圧を測り、アレルギー有無などの質問を受け、

麻酔師も来てどんな調子か術後の抗生物質や痛み止めの薬の話をします。

インプラント手術をオーストラリアでしたよ
 このベットで待機。

下着のパンツ以外は全部脱いでこのブルーの手術着に着替えます。めっちゃデカい!

滑り止めのついた靴下も履きます。(履いて持って帰れませんw)

私の前に2人ほど待っている人がいたので「1時間位ここでのんびりテレビを観たりして過ごしてね」とのこと。

フリーのWi-Fiもありました。(2回ほど試しましたが動かず自分のモバイルデータを使いました。あるある・・)

麻酔の注射をするのに、その注射の痛みを和らげるナムクリーム(※numb=感じない)を看護師さんが貼ってくれました。

インプラント手術をオーストラリアでしたよ
クリームが空気に触れないようにビニールでカバー

これでひ弱い私はすでに10分後には眠くなってきました(笑)

あとはシアターに行くのを待つばかり。

スタッフは皆さんフレンドリーで大部屋の人たちの話を聞いていると(みんな声がでかい笑)

子供は何人いるとか、最近ホリデーにどこいったとか、患者さんをリラックスさせる為かいろんな話をします。

あと30分ぐらいだよーと声をかけてくれました。

シアター(手術室)に行くまでも質問攻め

インプラント手術をオーストラリアでしたよ

例の靴下を履いて、歩いてシアターのそばの待合室に連れていかれました

何人もの看護師さんにアレルギーの有無や、トイレに最後に何時に行った、などなどたくさんの質問を同じようにされます。

ドクターや麻酔師とも話し、

「いやめっちゃ緊張してるねんけど」と言ったら『大丈夫、全然大丈夫よー You’ll be fine!』と肩を抱いてくれました。

みんなニコニコしていてほのぼのした雰囲気のシアターでベッドに寝転び、部屋にはドクター、麻酔師、あとその他スタッフ3、4人。

インプラントの為だけに6人くらいいたので

ごっつい人数やなー

と思いながら再度血圧を測って、心電図モニターのやつ体に貼って、呼吸器つけて

一体どんな手術するねん笑という位のなかなかのドラマ仕立てでした。

インプラント手術をオーストラリアでしたよ
ネットから拾ったものですがまさにこんな感じ笑

麻酔師に『手をグーパーしておいて』と言われ、そんなこんなで5分ほどで麻酔が効くと、まどろむ暇もなく瞬間で眠りに落ちます。

注射も痛くなかったのであの麻酔クリームは効いたみたいです。

思わず麻酔師に『おおすごいねドクター!』と言ってしまいました。が、点滴もつけてもらったのですがこっちのが痛かったです。笑

その後はおそらく30分〜45分程度の手術だったのではないでしょうか。

全身麻酔から目が覚める

目が覚めたらリカバリールームにいて、ナースがついてくれていました。

呼吸器がついていて呼吸はしづらいは、

ずっと呼吸器のチューブをつけていたためノドは痛い

インプラント箇所は引っ張られてる感触でちょい痛みがあるわで

なかなかの不快感。眠いしすごい倦怠感。

眠たくてボーッとしてしまう事をdrowsyといいます。もちろんsleepyでも構いません。

「あー手術しなきゃいけん人達ってめっちゃ大変なんやな〜」
と感じました。。

やっぱ何事も経験しないとわかりませんね。

そのままゴロゴロとベッドを引っ張ってくれて元いた大部屋に戻ります。

次のタスクはアイスクリームを食べること

インプラント手術をオーストラリアでしたよ
りんごジュース、ゼリー、と甘いバニラアイス

手術直後はとにかく眠い、しんどい。

恐るべし全身麻酔。

シアターに行く前に、術後のでかいおっちゃんを見たのですが、ペラペラ喋ってガツガツアイスを食べててめちゃ元気でした。

『何なのこの差は・・』と心配になったので看護師さんに聞いたのですが、

術後すぐ元気な人やダルさマックスになる人、かなり人によるそうです。

やっぱり小さいアジア人にはキツいんでしょうかね。

そのまま30分〜1時間近く横になったでしょうか。

りんごジュース、ゼリー、バニラアイスが運ばれて来ました。

食欲ゼロでこんなん全く食べる気起きんわー

と思っていましたがジュース少しとゼリーを半分程食べたら元気になって行きました。さすがシュガーパワー。

夫が迎えに来てくれましたが、ナースが非常に心配してくれて、

『旦那さんに一旦帰ってもらって、もう少し寝る?』と何度も聞かれたり、夫の迎えのクルマまで車椅子に乗せてくれました。

って
どんだけひ弱に見えたんだろう…笑

ということで

帰宅したのは午後3時すぎ。

その後はひたすら寝ました。

インプラント手術をされる方は、当日とその後2、3日の予定は入れない・子どものお世話なども誰かに助けてもらいましょう!

インプラントは痛い?術後の顔の腫れ

インプラント手術をオーストラリアでしたよ

全身麻酔と痛み止め(点滴に入っていたのかな?)で痛みはさほどありません。

何か歯茎に入っている、という不快感はありましたが、出血もなく、術後は良好です。

夜寝る時にはほとんど何も感じなくなりました。

痛み止めは翌日の朝から痛ければ飲んでいいようですが、全く痛くも痒くもないので必要ありませんでした。

抗生物質を当日夜から5日飲み、痛み止めと万一に備えて我慢できないほどの時の為の痛み止めをもらいました。

インプラント手術をオーストラリアでしたよ
セファレキシンという抗生物質

抗生物質は、感染を防ぐ作用があるので必ず飲み終える事が大切です。

術後にインプラントを埋め入れた部分から、雑菌が入り化膿したらいやですもんね・・。

そして心配していた顔の腫れですが、全くこれっぽっちも腫れませんでした!

なんででしょうね。。ドクターの腕がすごいのか、私の免疫力が高かったのかよくわかりませんが、誰に聞いても顔の形が変わった、と言っていたのでこれは嬉しい結果です。

日本のインプラント経験談ブログを見ていたら痛いだの腫れが引かないだのとの記事も多くてビビっていましたが
やはり大金をかけただけの事はあるかもしれません。

よく日本からならお隣、韓国で格安インプラント治療をやったり、豪州からならバリやタイで手術をする人も多いそうです。が、やはりトラブルは絶えないそうです・・。

安心を買う意味でも、一生の問題なのできちんとした医療機関でされることをお勧めします。

ちなみに、日本人の歯科衛生士さんと話をする機会があったのですが、オーストラリアは治療費が高額な分、クオリティのよい素材や器具を使っているそうです。
なので差し歯や入れ歯なども高確率でピッタリはまるのだとか。

話しは変わりましたが以前骨移植をした時はかなり顔が腫れ身体の負担も大きく、1週間誰とも会えませんでした。泣

今回のインプラント術後は翌日以降も掃除をしたり娘と一緒にご飯を作ったりと生活が行えました。術後24時間以内は車の運転は禁止です。

やはり疲れやすくはなっているので無理は禁物です。術後の2、3日はお昼寝は必須でした。

病院から安否確認の電話があった時、『かなり昼間も眠いんですけど』と言ったら、

全身麻酔が切れるのは24時間だから、麻酔が効いているわけではないけど(笑)あなたは小さいので疲れが数日残るのかも

ということでした。確かに徐々に良くはなっていきました。

ちなみに抗生物質を飲んでいたらやたら肌がキレイになっていくような気がしました。気のせいなのか?しかし処方された抗生物質は皮膚のトラブルにも効く抗生物質のようなので、まさに効いているのかもしれません。

仮歯と部分入れ歯の話

インプラントのネジを埋め込んだ後は4ヶ月程度、歯茎とネジが固まるまで待たないといけません。

ここでインプラント治療をする前に、最も気になるのが

『空きっ歯の期間はどうなるの?』

ということでしょう。私も気になりました。

そこで活躍するのがこちらの仮歯です。

オーストラリアのインプラントは高額。仮歯をつける
これも$400近くしました。泣

このハイテク義歯を外に出る時は使用します。ドクターは『サスペンションブリッジ』と呼んでいました。

問題はですね、、、。

これつけてたらご飯が食べれないんですよ。

自分の歯ではないので、噛めない。食べれるのは柔らかいスープとか?

骨移植も合わせたら治療が1年半ほどにもなるので、私は思い切って

部分入れ歯を作りました。

ドクターには『高いシロモノなので、お金もったいないんとちゃう?』と言われましたが、外食とかパーティとか行けないのは辛すぎます。

それがコチラ。
ジャーン!

オーストラリアのインプラントと骨移植。部分入れ歯を作る
これを作るのにさらに$1100。

これがなかなかの出来で、つけてみると見た目が自分の歯と違いません。

。。とまあこのように

インプラントでも、前歯とか人目につきやすいところだと、色々他にも出費が重なるので注意が必要です!もちろん私は知りませんでした。泣

手術後の食べ物におすすめ、納豆スムージー

インプラント手術をオーストラリアでしたよ

これはおまけ的な内容ですが、手術後の食べ物の話。

手術当日は食欲がないのですが抗生物質を飲むためにも胃が荒れないように何か食べた方がベター。

常温の咀嚼しなくても飲み込みやすいものがよいとされています。

ドクターにはパスタとかは食べれるよ、と言われましたがそんなん無理です。笑

例えばヨーグルト、ゼリー、おかゆ、ポタージュスープ
など

私は手術前日に人参りんごジュースやスープ、玄米クリームなどを作り置きしていました。

翌日以降も非常に噛みづらいので、私は何でもスムージーにして液状のものをひたすら飲んでいました。

そこで私がふと考えたのが納豆をスムージーに入れたらどうなるか?

というのも抗生物質を飲んでいるとプロバイオティクスを摂取したくなるもの。

納豆菌は人体に良い影響を与える善玉菌(プロバイオティクス)で、納豆を食べることで腸内環境を改善する働きがあります。

レシピをググってみたら、ありました、納豆バナナスムージー

私は家にあるもので以下のようにアレンジしました。

  • 納豆一パック
  • バナナ一本
  • 豆乳
  • 玄米粥
  • ゴマ

これらをガーッして、飲み干します。

なんと意外とサラッとしていてきな粉の味!

インプラント手術をオーストラリアでしたよ 手術後の食べ物におすすめ、納豆スムージー

想像とは別物の飲み物になったので、是非お試しください。

正直、普通に納豆と玄米を食べた方が美味しいと思いますが(笑)これも全然ありですね!

こんな感じでインプラント手術は無事に終わりました。

私は前に骨移植の手術をしていたので、それに比べたら術後も元気で昼寝を一回したいなと思う位でした。

クラウンをやっとつけて完成!

インプラントのネジの埋め込みを無事に終え数ヶ月後、やっと終了しました。

私はボーングラフトから始めたので、何と約1年ほどかかったことになります。

そのクラウンを作るのにも歯医者で型を作り、2度ほどデンタルセラミックセンター(クラウン作成所)に足を運び、写真をたくさん撮ってもらい、完璧な色のクラウンになるように作ってもらいました。

クラウンが出来たら後は埋めたインプラントにくっつけるのみ!

これはいつもの歯医者さんのお仕事です。

ドクターは局部麻酔をしてくれ、その麻酔自体は痛かったのですがいい感じに隙間なくはまってます。

一度目は何と2本のクラウンの間によーく見ないとわからないほどの隙間があったのですが、

それに対しドクターは

『パーフェクトではない!これはもう一度作り直してもらおう!』

とデンタルセラミックセンターに送り返し、もう一度行きました。

やっと長い年月をかけて(笑)自分の歯が戻ってきました。

はっきり言って、もう二度とやりたくない経験でしたので、みなさん、本当に歯は大事にしてくださいね!

ノリコ
ノリコ

いかがでしたか?インプラント手術が恐怖・・と感じている方に少しでも参考になれば幸いです!

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