こんにちは!パース在住20年のNoriko(Twitter)です。西オーストラリア・パース観光に欠かせないウェーブロックという見どころがあります。パンフレットなどには必ず出てくる波の形をした巨大な岩の写真が有名ですね。
パースからは日帰りツアーがたくさん出ていますが、実は一泊二日が断然おすすめ!
たくさんの人に訪れて欲しいので、セルフドライブで行くウェーブロックの魅力を「完全ガイド」として目一杯紹介します!
自力で行くと夜には満天の星空を眺める事ができますよ。
もちろん時間がない・ドライブできない方も多いですよね。ですが自然が好きな方ならツアーでも楽しめると思うので、参考までに読んで楽しみにしてみてください(^^)
アボリジニの持つ『自然界のすべてのものと繋がっているという宇宙観』
というものを少しでも肌で感じる事ができますように。
コンテンツ
ウェーブロックとは
ハイデン(Hyden)という町にあるウェーブロックは、オーストラリアのエアーズロックにつぎ、とても有名な地形の1つです。
地面から15メートル、長さ100メートルを超えるウェーブロックは、色とりどりの花崗岩の巨大な波が下の茂みに衝突していくように見えます。
ウェーブロックは、風と雨水によって長い間風化されてきた花崗岩の残丘です。
これらの侵食の力は、岩をゆっくりと押し流し、深い灰色、赤、黄土色、砂の縞模様の波になりました。
縞模様は鉱物が岩に洗い流されることによって引き起こされるそうです。
岩の色は美しくまさに自然がおりなした光景。
この驚くべき形成は、27億年以上の歳月をかけて作られたと信じられています。
恐竜が生まれるずっと前ですね。
岩の周りをブッシュウォークして、在来の花や鳥を見て楽しんでください。
ウェーブロックの行き方
パースよりひたすら東に4時間のドライブで到着します。
道中はひたすら何もありません。ひたすらこんな道を進んでいきます。
ガイドブックには「絵のような美しい農地を4時間ドライブ」と表現されていますがまあポジティブに捉えればそうですね!笑
ですが延々と同じ景色が続くので、田舎のドライブは本当に気をつけてください。
何があるかわからないので水、ジュースとスナックを大量に買い、子供がいればiPadに映画をダウンロードしていくのがオススメ。
Spotifyでお気に入りの音楽をダウンロードするのも忘れずに。
必ずガソリンを満タンにし、途中の小さな町のガソスタで休憩するなど気持ちに余裕を持って走ってくださいね。
ちなみに食べ物はやっぱりオーストラリアの田舎あるあるで、なかなか食欲をそそらないのでシティから買ってくるのがオススメ。
その他、オーストラリアの田舎道の運転は非常に危険なので気をつける事はたくさんあります。
観光客の事故は多いので運転される方は必ず読んでみてくださいね。
ウェーブロックで宿泊にベストな場所
私たちはウェーブロックのキャラバンパーク(キャンプ場)にいつも二泊します。
このキャラバンパークはウェーブロックの麓にあり、歩いて5分でウェーブロックまで行けます。
町にはモーテルなどもありますが、朝でも昼でも夜中でも歩いていけるのでここが一番のオススメです!
キッチン、プレイグラウンド、スイミングプールもあるので小さな子どもがいても暑い日も涼しめます。
またもう少しグレードアップした旅を楽しみたい方はウェーブロックリゾートもあるので、そちらもウェーブロックに近くておすすめ。
一戸建ての家がポンポン、と建っているだけなので「リゾート」という雰囲気ゼロですが(笑)、泊まってるおばあちゃんにどんな感じか聞いたところ「とっても快適よ!」ということでした。
ちなみに暖かい時期にはハエは多いです。対策としては白い服と帽子、ハエ除け帽子、ハエよけスプレーなど持参してもいいかもしれません。
これがオススメ↓
ウェーブロック周辺の魅力を全力で伝えるよ!
ウェーブロックの魅力とは。
この写真のように岩を眺めて「おおーっ」と感動しサーフィンスタイルで写真を撮って岩に登るだけでは正直本当にもったいない!
実はこれがたまにあるツアー客のレビュー『がっかりポイント』。「5時間かけてバスで行ってこれだけか、、」という人が少なくない理由だと思います。
360°パノラマの雄大な景色
岩の上に登って散歩
これはツアー参加でもみんなと登る事になると思います。
足腰が健康な人なら岩に登るのはそこまで大変ではないので、スニーカーやトレッキングシューズを履いて登ってみてくださいね。
(私たちはビーサンやサンダルで登りましたがやっぱり疲れました)
岩に登ると、360度パノラマの世界で、オーストラリアの広さを堪能できます。
景色の雄大さに感動すること間違いなし!
さらに大きな岩がゴロゴロ転がっているのでその間を散策し、岩の影で休憩したり、記念写真を撮ったり。
いきなり崖になっているところもあり、ちょっと危険なのでこんな柵もあります。
でもここ、けっこう散歩道が広大なのでツアー客は一体どんな行動を取るのか勝手に心配になりました。。
こちらインフォメーションセンターでもらった散策マップ。
一人でフラフラ歩いて行ってしまうと迷ってしまうかもしれないのでツアーガイドに付いていくのがベストかもしれません。
階段を登っていくと右手に雨水を貯めるダムもあります。
満点の星空を観る
夕暮れ時に登るとさらに感動
こちらは日帰りツアーなら絶対経験できないのですが・・
満点の星空を観たい!
ならやっぱり一泊するのがオススメ。
キャラバンパークに夕方前に到着したら、そのまま登りに行ってください。
この時間帯にはすでに日帰りツアー客はゼロ。ウエーブロック付近の宿泊者だけになるので、大きなツアーグループなどの姿もなく、静かで貸し切り状態になります!
これがウェーブロックの一番の魅力と言ってもよいくらいです。
サンセットと日没にはこんな景色が見れるので、カメラを片手に夕暮れ時に登ってみてください。
昼間とはうって変わり、夕焼けをバックに独特の雰囲気になります。
夕方に観る景色も壮大です。
そしてそのまま暖かい岩の上に寝転がって満点の星空を観る事ができます!
今まで見たことのないようなくっきりしたミルキーウェイ(天の川)が見れるはず。
たくさんの流れ星を眺めながらお願い事をしましょう。一生忘れられない思い出になるに違いありません。
私たちは自然の一部でこうやって生かされているんだなあと感じます。
夜には気温が冷え込むのでブランケットが欲しいなあ、と感じたのでジャンパーを持っていくのがおすすめです。
パワースポットでありWi-Fiスポットでもあるウェーブロック。
ちなみにこの周辺はWi-Fiが全くつながりません。私のテルストラでかろうじて3Gがつながりました。
そしてサクサクWi-Fiがつながるのは唯一ウェブロックの頂上。安いキャリアでもなぜか電波を拾っていました。
スマホ断食にはちょうど良い機会かもしれません。
ブッシュウォーキングにチャレンジ
体力に自信があればウォーキング
ここはウェーブロックの入り口ですがまっすぐ行くとすぐに上に登る事ができ、左に曲がるとアボリジニがかつて住んでいたと思われる洞窟まで歩いて行く事ができます。
右に歩いていくとダムのある階段となります。
カバのあくび洞窟
ウェーブロックから歩いていけるHippo’s Yawn(カバのあくび)。マイナーな見どころになっていますが是非あしを運んでみてくださいね。
その名の通り、あくびをするカバに似た岩で、ハイデンではウェーブロックの次によく訪問される観光地であります。
変わった形の花崗岩の岩塔で構成されて洞窟の中はひんやりしています。
ウェーブロックから車で数分で行く事もできます。
そしてこちらのアボリジニ壁画のある洞窟も必見!
Mulkas Cave(マルカ・ムルカの洞窟)古代アボリジニの洞窟壁画。
ここはちょっと雰囲気がおどろおどろしい、アボリジニ原住民の古い言い伝えが残る”マルカの洞窟”
ツアーバスもここは立ち寄るので一見の価値あり。 ウェーブロックからはさほど離れていないので必ず訪れてみてくださいね。
料金はかかりません。
ここは過去にヌーンガー(この地域のアボリジニ原住民の呼び名)の人々にとってかなり重要であったようであり、今日でも彼らにとって重要な存在です。
ジンベイザメの口のようにも見える、天井がかなり低い入り口を入れば中はひんやりとした洞窟。
洞窟はそれほど大きくなく、花崗岩でできているため鍾乳石のような特徴はありませんが、壁や天井をよく見るとこの場所が重要である理由がわかります。
壁中には以下のような3万年前のアボリジニの壁画、原住民の手形が多数残っています。
この洞窟のアボリジニの怖い言い伝えを簡単に紹介しますね。
とあるアボリジニの一人の男性、原住民のおきてでは結婚してはいけない人と結婚してしまいました。
その禁断の恋の末に生まれた子供の名前がマルカ。
マルカは強く健康だったのですが寄り目で狩りなどがうまくできず、周囲からも仲間に入れてもらえずこの洞窟で暮らすことに。
そしてイライラが募ったマルカは近所の子供達を襲って食べてしまう。
さらに怒った母親と口論になりこの洞窟で母親を殺してしまう。
マルカはその後南に逃げたのですがハンター達に捕まり殺されてしまった。
ということです。
アボリジニの間ではタブーの洞窟となっていて全く寄り付かない、入植者がこの洞窟を見つけた時も周りには誰もいなかったそうです。。
アボリジニの神話や言い伝えはとても神秘的ですが現実でもあると私は感じているのでリスペクトして行動しましょう!
超おすすめ!レイクマジック
絶対見逃せないのがLake Magic(レイクマジック)。
デニス・コリンズという地元の人が直径20m、6mの深さの石膏池を建設しました。
周辺はソルトレイクで囲まれているのですが、人工のプールが作られておりここで泳ぐことができます。
ウェーブロックリゾートの目の前にあり最近改装され、さらに利用しやすくなっています。
その浮力と治療特性は、死海のものよりも優れているらしいです。
体がふわっと浮かぶことができてほんとに楽しい!
周りにはシャワー施設があるので、水から上がったら塩分をすぐに洗い流してください。
放っておいたら体も髪の毛も塩で真っ白になりますよ。
暑いときにはオススメのアクティビティーです。水は冷たくないので春先でも大丈夫。
キャラバンパークにもスイミングプールがあるのですが、私たちはこっちでピクニックをしてかなり楽しめました。
持ってくるものは折りたたみの椅子、ジュースやビール、ドリンク類などをクーラーボックスに詰めてまったりしてください。
日焼け止めなどの日焼け対策、そして日傘も忘れずに。
こちらが隣のソルトレイク。お散歩も出来ますよ。
冬場はソルトレイクでサンセットを眺める
この隣のソルトレイクですが、実はサンセットが本当に美しいので夕方に訪れてみてくださいね。
ただ周囲を歩く時は塩水に埋もれないように注意。。
私は水場に近づきすぎ、足がドロドロになりました。笑
一応水とタオル持参でどうぞ!
ハイデンの町について
ハイデンは人口400人に満たない小さな町です。でもそこにはIGA、小さなショッピングビレッジ、酒屋、パン屋さんやパブなどもあり数日の滞在なら何ら困る事もありません。
ですがIGAは土曜の午後と日曜はお休みなので、週末に泊まりに行かれる方は必ず食材を買っていかれる事をおすすめします。
ベーカリーとか
日曜もやってるので軽いスナックにどうぞ!
なかなかの高級ベーカリー。競争がないので微妙に高いなあという印象ですがパイなど美味しいですよ。
レストラン(Bush Bistro)でオージーBBQ
ここはホテル内にあるオーストラリア特有のBBQレストラン。
バーベキューなのでご飯を持って来てくれるわけではありません。
肉を選んで自分で肉を焼きます。
日本人でいうところの焼き肉レストラン・・?とはちょっと雰囲気違いますが、生肉をもらって自分でぐわーっっと焼いて新鮮なBBQが食べれるので、経験としていいのではないでしょうか。
おすすめおもしろわくわくカフェ
ここ、ツーリストインフォメーションセンターとカフェと動物公園、レース博物館、おもちゃ博物館が並んでいます。
野生動物公園では珍しい白いカンガルーとコアラの両方を飼育しているらしいですが、いつも暑いので行った事はありません。
というかレビューを見る限り「お金の無駄」という人が多く、恐らく動物がゴロゴロっとしているだけではという勝手な想像、、。
こちらのカフェは変わっていて一見の価値ありです。
でかいコアラのぬいぐるみと是非記念撮影をしてくださいね。
ということでウェーブロックの魅力を早足で紹介してみたよ!パースを訪れた折には是非行って壮大な自然を肌で感じてみてくださいね!