こんにちは!オーペア経験者のワーホリRisaです!
今はワーキングホリデーのサードビザを目指すべく田舎のファクトリーでお仕事(いわゆるファームジョブ)をしています。
車を購入したそうなので、検討中のワーホリさんに参考になるかなと思い、経験談を聞きました!
(’23.11月大幅にリライト・加筆)
コンテンツ
ワーキングホリデーでオーストラリアに来ている私が購入した車は、古い型の中古車です。
オーストラリアではあるとないとでは生活が全く変わるので、(特にファームジョブ!)
早くも購入してよかったと実感しています。
以前までは移動する際、車を持っている友人に頼りっぱなしだったので、今年はお買い物もちょっとの遠出ももっと気軽に行けるようになりました。
※今回の記事の情報は西オーストラリア(WA)州で車を乗る際の情報です。他州の情報とは違う場合があります。
オーストラリアで車を買う時の基礎知識
車購入後の乗り出しコストと維持費を考える
車を所持するにはお金がかかります。
安い車をゲット出来たとしても、他にも税金や保険さらにガソリン代(最近はうなぎのぼり!)や整備費用、修理代なども検討する必要があります。
・車両代金
・名義変更(Transfer)
・印紙税(Stump Duty;スタンプ・デューティー)とレジストレーション(Rego)
・任意保険
・ロードサービス(オプショナル)
・州によっては別にインスペクション、車検
という事で、車両代金のみを準備するだけでは始まりません。
乗り出し時にモロモロかかる費用を後ほど詳しく説明しますね。
が、かなりザックリ言うと、年式が古く走行距離の長い、中型の$8000程度の車を購入した場合
✔Stump duty $220
✔Rego 約$800(12ヶ月)
✔そして任意保険 約$500(12ヶ月)
と乗り出しにプラスで$1500以上は必要だと考えていた方がよいでしょう。
私は先日ディーラーで$27,000の車を購入したのですが、これらの費用は合わせて$3000近くかかりました(泣)
(っても$4500もディスカウントしてもらったのでまあヨシとするか、、。)
州により法律が変わります
オーストラリアには8つの州があり、州により独自のルールがあります。また、すべての州に独自のナンバープレートがあります。
・Victoria: VicRoads – www.vicroads.vic.gov.au
・Queensland: Department of Transport and Main Roads – www.tmr.qld.gov.au
・Northern Territory: Motor Vehicle Registry – www.transport.nt.gov.au
・Western Australia: Driver and Vehicle Services – www.transport.wa.gov.au
・South Australia: Transport Vehicle Registration – www.sa.gov.au
・Australia Capital Territory: Rego.act- www.rego.act.gov.au
・Tasmania: Transport Tasmania – www.transport.tas.gov.au
他州のナンバーの車を買う時は再登録する必要がある可能性も。各州の法律や指示に従ってください。
名義変更、Rego(レジョ)・Registrationについて
オーストラリアには車検制度がありません。
しかし、公道で車を運転するためには、有効なRegoが必要です。
みんな略してレジョと呼んでいます。
そしてRegoは車両の所有者の名前で登録されます。車を購入するときに自分の名前にトランスファー(名義変更)する必要があります。※有料・州により期限があり。
NSW, QLD, ACT, VIC, SA, TAS, NT, WA
WAでは車の重量によってRegoの値段が変わります。
計算の仕方は【$26.52 per 100kg】で、例えば1,300kgの車の場合、Regoは$344.76となります。
それに加え、対人強制保険や税金などかかるのでだいたい12ヶ月で$700〜$1000くらいとなります。
Regoが切れる前に代金を支払う必要があり、3・6・または12か月の期間を選択できます。
車を購入する前にRegoはいつまでかを必ず確認しましょう。コストを節約できます。
Stump Dutyについて
WAでは購入金額の2.75%を税金で支払う事が義務付けられています。(印紙税)
金額は車の値段によって変わるので、高い車を購入すればもちろんStump Dutyも高くなります。
こちらで前もって計算が出来ます。車両代金とStump Dutyを入れた金額がいわゆる乗り出し価格となります。
保険について
大事なのは車の任意保険には必ず入ることです。(comprehensive car insurance)
納車日に家に戻る時に事故にあったらシャレにならないので、納車日から保険に入るように設定するのがオススメです。
※任意保険はどこにするか、いくらかかるか概算を出しておくと、後で焦らずにすみます。
保険は比較サイトがあるのでそちらが便利です。
なんといっても安全性
まず車を買う際に注意しなければいけないのは、やはり安全性です。
いくら安くても事故をして命を落とす危険性のある車には乗れません。
オーストラリアでは走行距離の長い10万キロ以上の車はごく普通に売られています。
20万キロ以下の車であれば恐れる必要はないでしょう。
ディーラーでは通常10,00kmごと、または6か月ごとにサービスを行うことが重要とされています。
エンジンオイル、オイルフィルター、タイヤ、ブレーキ、ベルトなどなど。
前オーナーはそれに応じて車を整備していたかどうかもチェックしましょう。
どこで買うのがベスト?ディーラーVS個人売買
オーストラリアで中古車を買う時、どこから買うかを検討する必要があります。
一般的には下の3つ。
✔ディーラー中古車
✔ネットで個人売買
✔友達から
ディーラーからか個人から買うか、どちらもメリットとデメリットが考えられます。
【ディーラーから買う場合のメリットとデメリット】
メリット | デメリット |
きちんと検査をされ、不具合があれば修理してくれているので安心 | 個人で買うよりも高い |
面倒な事務処理をやってくれる(罰金も伴うので安心) | 延長保証などのセールスがしつこい場合がある |
履歴をきちんと見せてくれる | |
店のレビューが悪いと経営に関わるので程度のよい車を扱っている | |
アクセサリー、追加でサービスを提供してくれる | |
Warranty(製品保証)があり、3ヶ月以内に不具合があると無料で修理してくれるなど |
【個人から買う場合のメリットとデメリット】
メリット | デメリット |
ディーラーよりも安い場合が多い | 法律にのっとっていないので故障車を売っている場合もある |
何人もの売り手に連絡して、安心できる人から安全な車を買う必要がある | |
すべての事務処理を行う責任がある | |
買った後に故障した場合も自分の責任で修理する必要がある | |
ディーラーだと名乗っても、実際は免許がない場合がある |
個人から買うメリットは「安い」の一言に尽きます。
よほどの知り合いから安い値段で買えるか、整備士や車の詳しい英語の流暢な友達がいない限り、ディーラーから買うのが安心でしょう。
私もオーストラリアでは今まで5,6台の車を買い替えたけど、思えば全てディーラーからでした!
個人で探したりもしましたが程度がよく、値段がこれだ、という車は速攻売れてしまうので面倒くさくなって諦めました。
個人から車を購入する時の注意点
お金を節約したいワーホリ勢は、おそらく数千ドルの車を個人から購入する事が多いでしょう。
オーストラリアでは個人売買が簡単にできます。
ポイントとしては、焦らず支払う価値のある気に入った車をよく調べて買う事。
RedBookという車のだいたいの価値、価格を教えてくれるサイトがあるので、そちらで車種や年代を入れて、値段相応か調べる事が可能です。
>>Automotive Data Services Pty Ltd (RedBook)
試乗をする事はもちろん、音楽を消して窓を閉め、おかしな音が聞こえないかなどチェックをする事が大事です。
修理をする前提で破格の値段で売っている場合もありますが、一度メカニックに持って行って見てもらって修理するとなると、結局かなりお金がかかってしまいます。
相談できるようであれば頼れる方と一緒に選んだり、車は決して安いものでもないので後悔しないように慎重に選びましょう。
【重要】個人から購入する際は事故歴や盗難歴、洪水のダメージの有無、ローンの状態等を調べる事が必要です。
PPSR(Personal Property Securities Register)というサイト。
これはプロの中古ディーラーも利用する方法なのでオススメです。
>>PPSR
たった$2でその車の詳細を把握出来るので、個人から買う場合は嘘をついていないかチェックした方がよいでしょう。
車のシリアルナンバー(VINナンバー)が必要なので売り手から教えてもらってください。
またナンバープレートで調べる事ができるCarHistoryというというものもあります。
そしてワーホリのRisaさんが購入したのはこちらの車!
運良く私の場合、彼氏が車のメカニックなので車選びは安心してすることができました。ちなみに値下げ交渉は当たり前。まけてもらえるか聞いてみよう!
安すぎる車は要注意です。
故障車である可能性もありますし、車の事がよくわからない場合は、きちんとした車屋さん(ディーラー)で買うのが一番安心でしょう。
お値段が高くなりますが、購入後のサポートがある事を考えればディーラーから買う方が安心です。
車を買う流れ
①オンラインで探す
車種、予算や年式、走行距離をフィルターにかけて検索します。
Facebookや掲示板で気になる車があれば、ダイレクトメッセージを出していつ車を見に行ったらいいか Test Drive(テスト・ドライブ、試乗)が可能かを相談します。
②車をよくチェックする・試乗
個人取引の場合、試乗する際には問題がなさそうかよく注意。
Service Log(サービス・ログ)と呼ばれる整備履歴をチェックさせてもらう事も重要です。
・レジストレーション(Rego)をチェック
期限が切れそうな場合はいくらかかるか教えてもらいましょう。
③値段の交渉
広告に「ONO」と書いてある事あります。これは「Or Nearest Offer」の略で、交渉も可能という事です。
何も記していない場合でも値引き交渉が可能か前もって聞いておくのもよいでしょう。
名義変更費用など、売り手か買い手かどちらが支払うのかも相談します。
もちろん英語なので、頑張って練習しましょう!
④支払いと納車
・支払い方法を確認
個人売買の場合、車の代金を現金で支払って欲しいという場合も多いので、そちらも早めに用意しておくと楽です。
支払いが確認されるととうとう納車です!
スペアの鍵を含め、販売者から全ての書類を受け取ります。
⑤購入した車の名義を変更する/再登録手続きをする
・DOTアカウントを作る。
個人売買の場合、DOTアカウントを作っておくと全てネットで手続きが出て楽です。(WAの場合・相手が希望する場合など、紙に書き合って書類を送る手もあります。)
③必要書類を用意し、サインをする
売る側が用意すること:
・MR9フォームを記入(>>MR9)※売る側と買う側の両方サインが必要
・ライセンスフォームと赤い方の紙(Red Copy)を買った人に譲渡
・青い方の紙をDOT(ライセンスセンター)に7日以内に提出
買う側が用意すること:
・MR9フォームを記入(>>MR9)
・DOTに14日以内に提出
・Stump dutyとTransfer feeを支払う
親切なセラーであれば、MR9フォームを用意してくれるはずなので、買う前に確認しましょう。
またディーラーから購入すればMR9等の名義変更、車両登録の手続きは全て準備してくれるはずです。
おめでとう!これであなたも車のオーナー
オーストラリアは広いので、車があると生活の質がぐんと向上するでしょう。
お金はかかるけれど、時間短縮にもなるし、遊びに行ける場所、見れるもの、出会える人たちの機会にも恵まれるのでオススメとしか言いようがないです!
よくわからない日本人を相手にした詐欺的な事件もあるようなので、車を買う時はよく気をつけてくださいね。