オーストラリアの検疫は厳しい!日本から持って来てはダメな食べ物

ノリコ
ノリコ

長期留学、ワーホリの持ち物について。何を持っていけば良いのかそして必要のないものは何か、気になるところですよね。
在豪22年のノリコが何度も入国した経験から、スーツケースの中身についてアドバイスします!

それよりも実は特にオーストラリアは空港での入国時の持ち物についてとても厳しいので
気をつけるべき事柄をリストアップしてきます。

The Australian Border Forceのサイトを参考にしています。

※リライト’24.3(罰金が値上がり)

オーストラリアの入国で一番気をつける事!

オーストラリアに入国される際、入国カード (incoming passenger card)が機内で配られます。

incoming passenger cardのフロント面

このカードの右側、”declarations relating to customs and quarantine”

あなたは

✔食べ物を持ってきているか?
✔植物を持ってきているか?

などの質問が書かれています。

>>日本語見本リンク

植物、動物、動植物でできた物品、食品(例:乳製品、魚・魚製品、蜂蜜、肉・肉製品等)をお持ちの場合には、該当欄に印をつけて必ず申告してください。

入国カードは法的書類ですので、申告もれや嘘の申告があった場合には罰金・罰則が科されます。

申告しないと罪に問われますが、

禁止品を持っていても申告すれば罪に問われることはありません。

申告すべきかどうか分からない場合には入国カードの質問にすべて「はい・YES」と答え、申告してください。

申告もれで、持ち込みが許可されていない食べ物を持って来た場合は
別室行きで厳しい検疫官に怒られて多額の罰金を支払う事になります。

ノリコ
ノリコ

何を隠そう、私も実は申告漏れでめっちゃ怒られてお金を支払った事あるよ!バッグに一つミカンが入っていたのを忘れてて、それで申告漏れ、$390の罰金でした。( TДT)
ほんとに気をつけてね。

そしてインスタのフォロワーさんから申告漏れで約40万円の罰金をもらったというメッセージを頂きました。

ストーリーズでシェアさせてもらいました。無駄な罰金を支払う人が地球上に一人でも減りますように。。

具体的にどうすればいいのか、説明しますね!

食べ物に気をつけよう

オーストラリアは特に国外から持ち込まれる食品について本当に厳しいです。

しつこいようですが恐ろしく厳しいので、私や、前述のフォロワーさんのように到着後に
いきなり罰金を支払わうハメにならないように気をつけましょう!

食べ物や植物を持ち込みしていて申告をした場合

空港で荷物を受け取ってから、検疫官がスーツケースを開けてあなたが持ってきている食品のいくつかを検査します。

Border Security(国境警備)という番組まであるくらいです。

空港での係員の雰囲気はまさにこんな感じなので、気になる方は動画を見てください。

Border Security Australia’s Frontlineを見る→Daily mortion

オーストラリアの検疫はなぜ厳しいの?

オーストラリアは、世界でも固有の動植物が多く、重要財産でもある独自の自然を守る事をとても重要視しています。

たとえば西オーストラリアでは有名なハチミツ。

高クオリティのはちみつを生産する為には

国外からの有害な害虫や病気の侵入を防がなければなりません。

なぜ検疫が厳しいのかわかる記事

国外から持ち込まれた特定の食品は

少量または調理用の材料であっても申告し、

検疫官が国内に持ち込んでも良いか確認する必要があります。

ノリコ
ノリコ

このオーストラリアのセキュリティに慣れていたら
日本ではほぼスルーなので「これで大丈夫なの?!」と
逆に心配になります笑

持ち込み禁止の食べ物

以下のものは持ち込み禁止です。

私も知らなかったのですが、米も禁止だったんですね。

オーストラリアに持ち込んではだめなもの

✔︎飛行機内で出た食べ物
飛行機で出た食事は持ち込み禁止。食べきれなかったものは飛行機で捨てていきましょう。

✔︎ペットフード
基本肉が入っているのでどんな少量でも禁止です。

✔︎お米、穀類

✔︎肉、卵、乳製品

✔︎野菜や果物

✔︎自分で作った食べ物やケーキ

✔︎植物全般

Studying in Australia

申告しないでオッケーなもの

以下のものはきちんと包装され、個人で使う、量を守る分には飛行機の中で申告カードに申告しなくても大丈夫です

申告しなくても良い食べ物

✔︎チョコレートやお菓子
最大10キログラムまで。ベーコンなどの肉は入っていないこと。飴、ミント、マシュマロ、リコリスといったお菓子。またポテトチップス

✔︎焙煎コーヒー
コピ・ルアク/ジャコウネコを除き最大10キログラムまで個人使用ならOK

✔︎ジュースとソフトドリンク
密封された果物や野菜のジュース、ソフトドリンク

✔︎未開封の紅茶や緑茶

その他の日本食や食べ物は全て必ず申告カードに書きましょう!

※常にアップデートされる可能性があるので、ご自身でチェックを。
>>Goods you can bring in without declaring

必ず申告すべき注意すべきもの

基本的に、製品が商業的に準備され、包装されていること、そして個人使用なら係官がチェックし持ち込み可能とされます。

安全のため、食べれるものを持ち込む際には全品申告しましょう。

そして以下のものは検疫官がチェックする必要があります。

一部のアイテムは許可されているが必ず申告を!

✔︎チーズおよびその他の乳製品
FMD-Free Countryのみで商業用に個人使用のため生産されたもの、最大10キログラムまたは10リットル

✔︎焙煎コーヒー
豆、または製品が作られている豆は焙煎されていること。最大1キログラム。

✔︎ハチミツ製品
西オーストラリア州では特にミツバチとミツバチ製品の検疫状況が高くなっています。蜂蜜製品に汚染がないことを確認する必要があります。

✔︎肉製品(まれにニュージーランド産であれば可能)
缶、瓶、またはレトルトで保存食品であれば持ち込み可能。しかし真空パックのハム、ベーコン、サラミ、ソーセージ、ジャーキーなどはダメです。

✔︎インスタントラーメンやパスタ
検疫官がチェックする必要があリます

✔︎ナッツ、ナッツを含んだ製品
未開封のローストナッツなどは大丈夫ですが検疫官がチェックする必要があリます

✔︎胡椒、スパイス類
検疫官がチェックする必要があリます。クミン、コリアンダー、フェンネルは持ち込み不可

✔︎エビ、エビ製品
常温保存のエビベースの食品はオッケーですが検疫官がチェックする必要があリます

✔︎シーフード類
甲殻類(カニやアカザエビ)や軟体動物(アワビ、タコ、ツツイカ)など、シーフードの輸入条件はさまざまです。

✔︎ジャム、チャツネ、ピクルス、ナツメヤシ
条件により持ち込み可能

✔︎小麦
小麦は、商業的に粉砕または製粉されない限り許可されていません。

持ってきても大丈夫な食べ物

意外とケーキは大丈夫な事も多いようです。

全て申告する必要がありますが、基本的に個人消費用に製造されたパン、クッキー、ケーキは大丈夫。

肉が入っていない事、トッピングや中身のフィリングなどにも注意して、全体が焼かれたものです。

※自作のお菓子、チーズケーキはだめです。

またハーブティー、メープルシロップ、調理用油、ソース類も大丈夫です。

ビタミン、サプリ類も検疫官にチェックしてもらいましょう。

持病のある人は薬類にも注意

一般的な頭痛薬や風邪薬は持ち込み可能ですが(申告は必要です)

鎮静薬、ホルモン薬やステロイドなど

その症状に特別な薬が必要な場合

✔ドクターの許可レターが必要で、

✔量に関しても最高で3ヶ月分のものが可能です。

留学、ワーホリなど長期で滞在される方は気をつけてください。

偽ブランド品は持ち込み禁止です

ハンドバッグ、洋服や靴などの偽ブランド品は

オーストラリアは持ち込みが禁止されています。

気をつけましょう。

罰金は最高でなんと$6,260(約61万円)

申告漏れで持ち込み不可の食べ物が見つかった場合は?

2023年の7月より、罰金が大幅に値上げされました。

1ペナルティにつき、$313で、最低でも$626。
商品のリスクに応じて$1,878 または$3,756、場合によっては$6,260です。

物品を申告しなくても、抜き打ちで手荷物を検査する場合がよくあります。

X線で荷物を調べ、探知犬を見ることもまれではありません。

✔申告書(入国カード)に虚偽または誤解をまねく情報を提供した場合
✔商品に関する質問に答えなかった場合
✔検疫官の指示に従わなかった場合

には、以下の可能性があります。

・高額の罰金
・民事罰手続きの対象、および/または
・刑事犯罪で起訴。 有罪判決を受けた場合、最大110万豪ドルの罰金に直面するか、最大10年間の懲役。

2023年7月以前は罰金の最高額は$2664でした。大幅に値上げされましたね!

If you don’t declare an item

注意してもらいたいのは

ビザもキャンセルされる場合があり、その場合、オーストラリアへの入国は拒否され、数年戻って来れない可能性もあります。

 国際留学生・ワーホリに向けての記事はこちら
>>Department of Agriculture, Fisheries and Forestry Studying in Australia

より詳細はBICONサイトを参照

BICONとは”Australian Biosecurity Import Conditions”の略で、

オーストラリアに輸入したいものを検索し、それが持ち込み可能かどうか調べる事が可能です。

BICON には、20,000 を超える植物、動物、鉱物、生物製品に関する、オーストラリア政府のバイオセキュリティ輸入条件データベースがあります。

輸入条件や輸入許可が必要かどうかを調べる事が可能です。

>>BICONサイト

とにかくきちんと申告すれば大丈夫!

最近(2024.2月)バリからパースに国際線で戻ってきた時は

食べ物を全部申告したので、係官にスーツケースを開けられ、
持ってきていたものを全てチェックしてすんなり終わりでした

「これは何?中身は何が入っているの?」と聞かれたりするのできちんと中身は何か答えられたら大丈夫です。

日本からだとふりかけの中身の原材料を翻訳機で翻訳されたり、日本語の「タマゴ」「ニク」という単語を知っていたり
これはこれで通らないとわからない経験ですので、

世界一厳しいと言われるオーストラリアの検疫

体験してみてくださいね!

ノリコ
ノリコ

ちなみに私は食べ物を持って入国する場合、一個のスーツケース内に収めて見やすくしてるよ!
広げて見せる時にかなり時短になります。

海外から輸入される特定の食品、植物材料、動物品は、オーストラリアに深刻な害虫や病気を持ち込む可能性があり
貴重な農業や観光産業、そして独特の環境を破壊する可能性があります。
※ボーダーセキュリティのサイトより
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