こんにちは!オーペアカウンセラー、パース在住20年のNorikoです。現地では幼稚園のボランティアを募集しています。
パースでデミペア+幼稚園ボランティアプラグラムに参加されていたNさんから
写真をふんだんに取り入れた『キンディボランティア参加報告書』を頂きました!
Nさんは日本でも保育士さんで、幼稚園の先生を何年もされていたベテランさんです。
それでもここオーストラリアで文化の違いや、教え方、価値観の違いを学ばれ、本当によい経験になったとおっしゃっておられました。
以下がレポートです。
コンテンツ
参加動機
日本の幼稚園で教諭として10年勤め、子どもたちと同じように毎日たくさんの発見を楽しむ中で、
“子どもの世界は本当に面白い!”と、幼児教育の奥深さに魅了されました。
日本以外の子どもたちの世界に触れたい、もっと子どもの世界を広げられるようになりたい。。
そんな思いから、キンディボランティアに参加しました。
デミペアをしながらの幼稚園ボランティア活動
オーストラリアではほとんどの幼稚園は小学校に併設されています。
幼稚園が始まるのは9時半なので、朝8時30分までには家を出発します。
ボランティアは週に2回です。
私はデミペアをしているので1日は朝のお仕事から始まります。
そこに加えボランティアに行く日は、自分のランチ作りが加わり、朝早くに家を出る必要があるのでいつもより少し慌ただしい朝でした。
一日の流れ
ボランティアに参加する日の朝の流れを紹介します。
✔︎7:30
朝のお仕事スタート(キッチン・リビングの片付け、ベッドメイキング、子どもたちの身支度の手伝い、ランチボックスの準備、自分のランチ作りなど)
✔︎8:30
出発
✔︎8:45
幼稚園到着 ボランティア開始
✔︎15:00
ボランティア終了
✔︎16:00
帰宅、休憩
✔︎17:30
デミペアの夜のお手伝い
いつもより少し早く起きて準備するのが良さそうですね!
私はお家のベッドが心地良すぎたからか?、ついついギリギリまで寝てしまい、慌ただしい朝を迎えてしまっていました!
ちなみに来ていく服装は動きやすければ何でもオッケーです!
オーストラリアの幼稚園ってこんなところ
・3歳児、4歳児、5歳児と年齢別の横割り保育
・4、5歳児は月曜日から水曜日まで、3歳児は木曜日と金曜日の登園
・保育時間 9時から15時 ・在籍人数 29人(今回入らせていただいた4歳児クラス)
・園舎、戸外遊具
※あくまで今回私が参加させていただいた園の概要ですので、全ての園が同じではありません。
屋外の様子
プレイグランドと呼ばれるみんなで遊べる幼稚園の遊び場です。
園庭には砂や木くず、芝生が敷き詰められていて、ほとんどの子供が裸足になって様々な感触を楽しみながら遊んでいます。
一階と二階に園舎があり、そこをつなぐように園庭が広がっています。
室内環境
絵本、玩具、造形と棚などで空間に仕切りがあり、コーナー遊びを楽しめるよう工夫されています。
色々な国をテーマに取り上げ、その国にちなんだ物を製作し、
異文化に触れるカリキュラムが取り入れられていました。
さすが移民の国!様々な国籍の子供がここには在籍しています。
子供達の作品、造形の様子などがあちこちに飾られ、ドキュメンテーション(作品全て)を大切にしているようです。
キンディ(キンダーガーテン)の1日
キンダーガーテン:幼稚園のことを”キンディ”と呼びます。
スペルは“KINDY”です。
キンディに通う子供たちの1日の流れを紹介しますね!
9:00 登園
登園したら、名前カードをボードに貼ります。出席簿の代わりのようなものですね!
親子で入室し、自分の名前をシートに書いて練習したり、親が絵本を読んだりして少しだけ一緒に過ごします。
この後ママから離れられず、泣きじゃくる子供もいますが、時間が経ったら忘れてみんなと仲良く遊び出します。
まずは自由遊びを行います。
今日はオランダをテーマに、チューリップの造形をしています。
9:15 戸外で朝の集まり
お外に出てみんなで朝の歌の歌います。
その後元気なうちに体操遊び。
9:30 入室
お水を飲ませるのを忘れず、その後は室内で製作などを行います。
・設定保育
・絵画製作
・自由遊び
などが含まれます。
これは”Dress-Ups”という遊び。
衣装を着て自分でない他のキャラクターに変身。
10:15 スナックタイム
オーストラリアでは1日のうちに何度も食べ物を食べます。
朝は持ってきたスナックを戸外で食べ、
その後はそのままお外で遊具などを使って遊びます。
11:30 リズム遊び
併設されている小学校の音楽室に移動し、
リトミックをしたり歌を歌います。
打楽器なども使います。
12:00 ランチタイム
この国は給食がないので、親がランチを作ります。
サンドイッチ、フルーツなど。もりもり頂きま〜す!
食べ終わった子どもからお外に出て遊ぶことができます。
ごっこ遊びは万国共通。
ここが日本の保育と違うところで驚きました!
みんな裸足でぐちゃぐちゃになりながら遊びます。
どろんこになっても気にしない!
13:30 入室
いっぱいお外で遊んだら、室内に入ります。
先生が前もって準備した設定保育や自由遊びなど午前中の続きをします。
14:30 アクティビティ
頭を使うアートやクラフトが終わったらゆっくり楽しいことをしていきます。
ヨガを取り入れたり、子どもたちが持ち寄ったニュースを発表したり、絵本を読んだり。。
ゆったりと降園時間を迎えます。
オーストラリアってこのように『パブリックスピーキング=人前で話すこと』が上手になっていくんだなあと納得しました。
ニュースの時間が毎日あり『今日はぼくが発表!』とみんなの前でそれぞれのニュースを発表し、それを聞いて質問したり、友だちとのやりとりを楽しみます。
小さな頃から慣れていけば確かに生活の一部となりますよね。
英語の勉強もしますよ!
先生の真似をしながらフォニクスで発音練習。
15:00 保護者とともに降園
保護者がお迎えに来ます。
名前を一人づつ呼んでママ、パパの元に走っていく姿は本当に可愛い!
今日もお疲れ様でした。みんなまた明日ね!
海外での保育園ボランティアに参加して
オーストラリアという大自然の環境の中、
日本とは違った文化での子どもの育ちや教育の在り方、また子どもたち自身の表現力や遊びの広がりなど
たくさんの気付きや学びがあり、とても貴重な経験となりました。
限られた期間なのでできる限りのことをしたい!
と気持ちだけはしっかり持って、デミペアにも幼稚園ボランティアにも参加させて頂いたので、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
このキンディボランティアは、異文化を学習したい方や子供に関わる仕事に就きたい方には本当にオススメです!