【’21.7月最新】オーストラリア新型コロナ・コロナを抜ける計画表4段階

7月2日の金曜日はオーストラリア・ナショナル・キャビネット(州および準州の首相との内閣会議)で大きな動きと発表がありました。

豪州スコット・モリソン首相より、今後のコロナ対策や国境再開などに関しての方針がありましたので、さくっとお伝えしますね。

参照
>>Passenger caps slashed and a vaccine target plan in the works — here’s what happened at National Cabinet

Four-Phase Pathway out of Covid の計画

新型コロナウイルス対応の計画として4段階のフェーズが発表されました。

現在は第一段階、オーストラリアは感染者、重篤者、死者を出さない事にフォーカスしているので鎖国中。

スローペースですがワクチン接種を進めながら入国者を制限しています。

そしてこの4段階の計画表について結論を先に言うと、

オーストラリアは4段階のステップを経て、コロナを普通のインフルエンザと同じ扱いにし、開国へ向かう

という事です。

それには、4段階の最後のフェーズではCOVID-19パンデミックについての考え方を変更する必要があるということ。

このパンデミックのゴールとして、じゅうぶんな人数がワクチンを接種し、その結果ウィルスから保護され、「インフルエンザのようになる」ということが目標であることを明らかにしました。

これは、ウイルスの抑制からウイルスとの共存へと移行することを意味します。
【豪州の新型コロナウイルス対応の計画表】

《①現段階》
市中感染を最小限に。ロックダウンをラストリゾートとして採用、ワクチン接種を拡大。

《②留学生の入国》
ワクチン接種者へのロックダウンやボーダー規制の免除。 帰国枠拡大 学生・商用に入国キャパ拡大。

《③トラベルバブル》
Covid19を他の感染症と同様に扱う。 感染者が出てもロックダウンなし。 ワクチン接種者の移動の自由化。 留学生の入国枠も拡大。 シンガポールなどトラベルバブルを拡大。

《④開国》
ワクチン接種者は自粛なしで自由に入国。未接種者も到着時の検査など条件付きで入国。

このように、現在はロックダウンを続けコロナを抑制するのみの対応をしていますが、ワクチン普及により、他の感染症のように重症化を防ぎ、日常に戻すフェーズへとの流れになります。

この計画表としてはよいのですが、問題はこれらは一体いつの事になるのか全く言及されていない、という事でしょうか。

ようはワクチン接種率によってこれが早まるかどうか、、との雰囲気です。

そしてスコットモリソンのツイッター

は荒れています。汗

リプ欄にはなかなかの荒れ模様。オーストラリア国民の声を少し紹介します。

・パンデミックから18ヶ月!この計画を立てるのに18ヶ月かかったあなたは天才?

・これは18ヶ月前に言われるべきことだったのでは?ワクチンの展開は?この段階がいつになるかはなぜ書かれていないの?

・必要な数のファイザーまたはモデルナがいつ到着するか、またはそれらをより早く入手するために何をしているの?

・すべては予防接種に依存するけれど、最善の結果が「可能な限り」と漠然としたもの。

やはり『鎖国』と『州境閉鎖』『突然のロックダウン』といった生活が1年半近くなり、会いたい人にも会えない、自分の国にも帰れない人も多く、なかなかみんなのストレスが溜まってきました。。

「7日間の自宅隔離」トライアルを実施

少数のワクチン接種者を対象に、14日間のホテル隔離ではなく「自宅隔離」トライアルを南オーストラリア州が行うとのことです。

南オーストラリア州のスティーブン・マーシャル首相は、詳細はまだ確定していないと述べました。

早ければ今年後半、SAHealthによって承認されるまで実際に行われないようですが

「これは南オーストラリア州に帰国したい南オーストラリア人のためだけのものになるでしょう。」

ということです。

この結果をもって、ワクチン接種者の新たな隔離方法が発表されることになりそうです。

ワクチンパスポートがスマホに

政府は、今月末(21年7月)までにワクチン情報をより簡単に利用できるようにするために働いているようです。

現在はMyGovまたはMedicareを通じて、Medicareワクチン接種証明書にCOVIDワクチン(およびこれまでに接種した他のワクチン)を確認できます。

今月末までには、別のレベルになり、Apple iPhoneのウォレットなどに組み込むことができるようになる、という事です。

豪州入国受入枠を50%削減

各州のロックダウンを受けて、7月14日からオーストラリアに入国できる人数を今までの半分にすることを発表しました。

これは、病院のベッドの数、検疫ホテルが間に合わないこと、

ホテルが感染性の高いデルタ株を収容するように建てられていない、そして明らかに病院もそれを収容するように建てられていない理由からです。

スコット・モリソン首相は、削減に応じて、連邦政府はダーウィンのハワードスプリングス検疫施設へのより多くの帰国便を計画すると述べました。

全土で週に 3,035人のみの受入となります。
・シドニー — 1,505人
・パース — 265人
・アデレード — 265人
・メルボルン — 500人
・ブリスベン — 650人

未だ34000人のオーストラリア人・永住者が海外で立ち往生していますが、無事に早く帰国できるのでしょうか・・

新型コロナによる死者もなく、平和なオーストラリアではありますが、厳しい規制の中今後どうなっていくのか。。

トンネルの出口がなかなか見えない状況ですが、今できることを続けるしかないですね。

ノリコ
ノリコ

現在のオーストラリア、現場からは以上です。
色々な発表がありましたが、今はまだロックダウン中の州も多く、じっと耐えるのみ。。