《新型コロナ》オーストラリアに出入国する方法(緊急一時帰国の規制免除について)

7月15日の状況

《悲報》カンタス航空、3月末までWebサイトからフライト予約を正式に削除するという発表がありました。(ニュージーランド以外)

これで今年中は海外旅行は制限されると濃厚になったような気がします。

日本に一時帰国したワーホリや学生も今年中はオーストラリアに戻って来れるのは難しいかもしれません。

入国について

現在、オーストラリア国民、居住者、およびこれら直接の家族のみ、オーストラリアへの入国が許可されています。

【以下に該当する方は渡航可能】
・オーストラリア国籍者や永住者
・オーストラリア国籍者や永住者の近親者
・普段オーストラリアに居住しているニュージーランド国籍者

近親者とみなされるのは、つぎに該当する方々に限定されます

  • 配偶者
  • de facto[事実婚関係]にあるパートナー
  • 扶養下にある子供
  • 法定保護責任者

⚠️ビザを取得するまで、オーストラリアへの渡航は認められません。

ビザを申請して、証明書類を提出する必要があります。(婚姻証明書やご自身の出生証明書、またはお子様の出生証明書等)
※後ほど説明します

出国について

出国についても以下の通り規制されています。

すべてのオーストラリア市民および永住者は、免除が認められない限り、オーストラリアの出国を禁止

ですので、

永住者の一時帰国なども厳しい状況となっています。

観光・ワーホリ・学生等の非居住者は渡航規制免除の申請不要で出国可能です。が再入国はできませんのご注意ください!

でも何か不測の事態が起きることもあるよね・・

ということで、もし万が一、
例えば永住者の日本の家族に何かがあった時など慌てる事のないよう、調べてまとめてみました。

永住者にとっては、家族の死に目に会えないことは覚悟されているとは思います。
しかしコロナがなければ、最短ならば次の日には帰国も出来たはず。

ところが先に結論を言えば、現在永住者が国外に簡単に出ることは出来ません。
調べた結果、長い道のりとなりそうです。

要約すると

【一時帰国までの長くて辛い道のり】
✅航空券を購入

✅規制免除の申請を出す

✅東京で14日間の自主隔離

✅公共交通機関を利用して実家へ

✅オーストラリアに再入国時も14日間の自主隔離

という事で、順番に説明していきます。

《新型コロナ》オーストラリアに出入国する方法(規制免除について)

どの飛行機で帰れるの?

7,8月に通常運航している日本への直行便は唯一
 全日本空輸(ANA)の 羽田・シドニー線(週3便)のみ です。

シドニー発の便は,月曜日,木曜日,土曜日に運航されます。

国内線も減便されているので
シドニー以外から帰国する場合は最初の難関ですね。

出入国する際は規制免除の申請が必要

オーストラリア国籍保持者、永住権保持者は以下の理由を満たす場合
内務省のサイトで規制免除の申請ができます。

【以下に該当する方は申請が可能】
・オーストラリア国籍者および永住者の近親者
・緊急にオーストラリアに行くべきやむを得ない特別な理由がある場合
・オーストラリアを出国する必要がある一定の基準を満たす場合

申請方法

オンラインで申請ができます。

必要なものは

  • パスポート
  • 航空券
  • 免除申請の補足資料

いずれも『やむを得ない場合』となり出国の3ヶ月前から申請が可能で、できれば4週間前、遅くとも出発の48時間前には申請をするようにと記載されています。

オーストラリアに渡航しなければならない酌量すべき事情や、やむを得ない事情がある渡航者についても、このフォームを使用して渡航規制の適用除外を申請することができます

引用homeaffairs.gov.au

▶️海外渡航規制免除申請フォームはこちらから!
COVID-19 (Novel coronavirus) request to travel form

【記載事項】

記入事項:

✅渡航者の詳細情報:

氏名、生年月日、ビザの種類とビザ番号、パスポート番号、オーストラリアにおける住居の住所、オーストラリア国内の電話番号

✅申請案件についての情報:
なぜこの案件が国境警備局長による裁量に基づく適用除外措置/その他の渡航規制適用除外措置の対象として検討されるべきなのかという理由

✅根拠を示す供述書:適用除外措置の申請は、申請者が上記の除外条件もしくは国境警備局長による裁量措置発動の理由のうち、どれかひとつをいかにして満たしているのかという供述と、その内容を証明する文書等を伴っていなければなりません

引用:homeaffairs.gov.au

個人情報、フライトナンバーなども加え、さらに死亡証明書などの補足資料を公的に英訳したものを添付する事が求められますので何かと準備が必要です。

補足資料について

以下の補足資料の例によると
・婚姻証明書・出生証明書・死亡証明書
・渡航がなぜ必要かという医師もしくは病院からのレター
・渡航が必要な理由または行われる作業・職務が重要である理由を示す雇用主からの書簡

などが含まれるようです。

例えば家族の命が危ない、という旨の手紙を医師に書いてもらい、をれをNATTIという通訳&翻訳国家資格保有者に翻訳を依頼することが必要です。

無事に添付出来れば申請ボタンを押しましょう!

申請が下りる日数はどこにも記載されていませんが、恐らく多少時間はかかるものかと推測します。

出国許可書は、そのものが送られてくるわけではなく、メールのみで知らせがあり、空港ではパスポートに出国OKということが紐づけされているようです。

※経験者によると緊急時であれば、申請後2、3日経っても連絡がない場合は電話した方がベターとのこと。

日本に入国後

4月3日よりオーストラリアを含む49ヵ国・地域からの日本へ帰国の際、入国地の空港でのPCR検査と14日間の自己隔離の実施が求められますが、

自家用車で迎えが来る場合と、自分でレンタカーを運転して自宅へ行く場合のみ、PCR検査してから結果を待たずに空港から出られる

ということのようです。

(1)空港の検疫所において、質問票の記入、体温の測定、症状の確認などが求められます。
(2)入国の翌日から起算して14日間は、御自宅や御自身で確保された宿泊施設等(※1)で不要不急の外出を避け、待機することが要請されます。
※1:自宅等への移動は公共交通機関(鉄道、バス、タクシー、航空機(国内線)、旅客船等)を使用せずに移動できることが条件となりますので、事前に御家族や御勤めの会社等による送迎、御自身でレンタカーを手配するなどの移動手段の確保を行ってください。

外務省海外安全ホームページ・日本における新型コロナウイルス感染症に関する水際対策強化(新たな措置)
オーストラリアから日本入国後の流れ

ここにさらなる難関。
実家は東京ではないし、家族がお迎えにくるなんて無理・・という私のような方にこういったものも見つけました。

『帰国者向け お迎え送迎付き14日間待機プラン』

『帰国者向け お迎え送迎付き14日間待機プランオーストラリアからの一時帰国

宿場Japanさんがやっているサービスで、
PCR検査の結果が陰性であれば、羽田・成田空港まで迎えに来てくれ14日間待機させてくれるそうです。

不安な方は日本到着前に問い合わせてみてもよいかもですね!

もしくは空港では自主隔離帰国者を受け入れているホテルのリストを渡してくれるそうなので、シャトルバスで送ってくれるそうです。

14日間の自主隔離を終えれば無事に公共交通機関を利用出来るのでやっと実家に戻れます。

オーストラリア再入国後

またオーストラリアに再入国した折にも14日間の自主隔離が義務付けられています。

今まで自主隔離のホテルは無料で滞在可能でしたが今後有料になるそうです。

これらも含め、オーストラリア永住者にとっては日本の一時帰国は非常に高額で時間のかかる大変なものになりそうです。

NSW州は、7月18日(土)午前0時1分から、海外からの到着者のホテル隔離(hotel quarantine)を有料化することを決定しました。

(1)大人1人3,000ドル、同室の大人1人1,000ドル、子供1人500ドル、3歳未満児は無料です。例えば、大人2名と3歳以上の子供2名の家族は5,000ドルを支払います。

(2)上記費用には、宿泊と毎日の食事が含まれています。

(3)海外からの到着者はホテル隔離終了時に請求書を受け取ります。支払いは30日以内に行う必要があります。支払いが困難な場合は特別措置等もあります。

(4)追加の申請は必要ありません。すべての海外旅行者は、現行在の手続に従って自動的にホテル隔離に誘導されます。

(5)7月12日(日)午後11時59分までに航空券を購入した人は、上記支払い義務が除外されますが、証拠書類の提供等諸条件があります。これらの人も、ホテル隔離が必要となります。

NSW Govenment

【その他各州の再入国時自主隔離についてのWebサイト・メディアリリース】

南オーストラリア(SA)州政府ホームページ(Travel restrictions)
クイーンズランド(QLD)州政府ホームページ(Quarantine-coronavirus(COVID-19))
西オーストラリア(WA)州政府ホームページ(COVID-19 coronavirus: Travel to WA)

【⚠️注意事項】

2020年7月の情報です。必ず豪州政府の公式サイトで最新情報を確認してください。 ▶️Australian Government COVID-19 and the border

さいごに

今回は永住者向けの記事となりましたが、なぜならやはり、最近の動向をみていると
今年中に国境が開いて以前のように簡単に一時帰国をするのは難しいかもしれないと感じました。


オーストラリアのメルボルンは今第二波のロックダウン中でもあり、今後はどうなるかますますわからなくなってきました。

オーストラリア政府によるとコロナウィルスがグローバルに収束していく傾向がない限り、国境が開くのもさらに時間がかかってしまうだろうということです。

これ以上広がらない努力をしていくことが大切かなと思いますが、どうしても緊急帰国しないといけないといった情報が必要な方にお役に立てば幸いです。