こんにちは!パースに20年滞在のNoriko(genkifamily7)です。ビジネスを学んだ経験より、この記事では海外で独立、起業し、「フリーランサー」になる為に流れを簡単にお伝えしますね!
私もフリーランスとして仕事を始めた時に、オーストラリアでの起業の方法や費用などが、日本語でまとめられて詳しく書かれた記事があったら便利なのに、、と感じたので。
また
ABNなどが必要な方の参考になれば!
起業される主婦も多いと思いますし、在宅ワークを始めたい方、ワーホリさん、学生ビザではUber EatsのドライバーもこのABNが必要です。
よく質問のある「学生ビザでも起業できるの?」の答えはイエスです。
オーストラリアで起業するのは比較的簡単ですので、ワーホリなど働けるビザがあれば誰でも個人事業主になれます。
あと転売ビジネス、例えばBuyma(バイマ)をやっている人もビジネスの拠点がオーストラリア内ならABNは必要です。
売りたい自分の商品があり、お客さんが買ってくれ、自分のビジネスとして稼ぐためには幾つかのステップが必要です。
オーストラリアで仕事をするとき、「TFN(Tax File Number)」という納税者番号を取得しなければならないので、
このTFN番号をすでに取得している事、ソロトレーダー(個人事業主)希望である程度のビジネスアイデアがある方を前提にお話をします。
またカンパニー、パートナーなどの形態はこちらの記事に沿わない事があります。
ビジネスを運営していく上でのリスクマネージメントやファイナンシャルプランの詳しいお話は(私もよくわからないので笑)割愛します。
コンテンツ
ビジネスの名前を決める
あなたのビジネスの名前はビジネスの第一印象を左右するので、それをベストな名前にするために時間をかける価値はあります。
そしてそれはオーストラリア内で使用されていない名前を使うことが鉄則。
すでにあるビジネスと同じ名前や酷似している名前であればお客さんは混乱してしまいます。
ASIC : Australian Securities & Investments Commission (『オーストラリア証券投資委員会』という政府の管轄・企業の活動を監督するための独立した規制監督官庁)
こちらのサイトASIC Connectで登録されていないかチェックすることが可能です。
Organisation & Business nameを選択後
For:
のところで自分のビジネスネームが登録されていないか確認してください。
後でこのビジネスネームを登録する必要がありますが
1年で$37、3年の登録で$88となります。
ちなみに自分自身のフルネームを使ってビジネスを始める場合は登録の必要はありません。
【ABNナンバー】を取得
ABNとは、Australian Business Numberの略で、オーストラリア事業者番号。
個人事業主としてビジネスをするために必要なものとなります。
・個人事業主、パートナーシップ、または企業として事業を行う場合。
・年間$75,000以上の売上がある場合は法的に義務付けられています。
・GST、PAYG源泉徴収、その他の税金を申請するには必要。
ちなみにビジネスのカテゴリーが【趣味】である場合はABNは不要だそうです。
ざっと解説してみると、ビジネスと趣味の区分けとは
- 商業的な理由で活動が行われているか?
- あなたの主な意図、目的は利益を上げることか?
- あなたは定期的かつ繰り返し活動を行っているか?
- 活動はマーケティングを通し、ビジネス活動のように計画、編成、実行されているか?
といった質問にすべてイエスであれば必要になります。
例えば果物を趣味で作っているので、近所の人や家族に売るなど。
しかし先述のウーバーイーツのドライバーはじめ、クリーナーやマッサージ、美容師などの種類のお仕事で「利益目的」で働く際にはABN取得が必要となります。
またブログから収入を得ている、ライターとしてクライアントにインボイス(請求書)を発行する必要があるなどもタックス(税金)を支払う上でビジネスとして登録をしておけば、新しいパソコンなどの費用を経費として差し引く事ができますね。
ただ個人事業主なので会社に雇われる状態ではなく、万一の事故や損害は、自分で責任を取る必要がでてきます。
これに関しては後ほど注釈を加えます。
Apply or reapply for an ABNをクリックし、質問に沿って申し込めばすぐにABNはゲット出来ます。
所要時間約15分程度。
最後のページでナンバーをもらえますので、すぐに必要な方はメモしておきましょう。
英語が理解できれば意外と簡単。無料ですのでとりあえず必要な方は取ってみてください。
銀行でビジネスアカウント(ビジネスネームがついた銀行口座)を取得する場合もABNとビジネスネームは必要ですので、本当に趣味の域でない限りきちんと登録されることをおすすめします。
ビジネスネーム(商号)を登録
あなたのビジネスが何であるかを反映し、ビジネスが成長し進化するにつれて関連性があり続ける名前を選択してください。
商号はオーストラリア証券投資委員会(ASIC)に全国的に登録されています。
自分の名前で取引している場合は、別の会社名を登録する必要はありません。
こちらより、ビジネスネームを登録できます。
・名前、住所などの個人情報
・ビジネスネーム
・クレジットカード
・ANB
以下さくっと説明しますね。全ての書類が揃っていれば20分もあれば取得できます。
Register your business をクリック
Select new registrations to apply for のところで Business nameを選択してください。
Select additional registrationsは当てはまらないのでどこもチェックしないでください。
そしてメールアドレスとパスワードを作成し、ログインする必要があります。
ABNナンバーを入力し、validateをクリック。
ビジネスネームを入力し、名前や住所などの個人情報を入力します。
その後クレジットカードで支払い。登録が完了するまでは数日がかかります。
無事にビジネスネームが登録できれば
登録したメールにビジネスネームの登録証明書(のリンク)が送られてきます。
金額は1年で$37、3年の登録で$88となります。
銀行のビジネスアカウントを取得する場合はこの後に可能になります。
ちなみにビジネスようの銀行口座は私はある程度のことなら無料で開設可能、維持費もかからないのでCommonwealth bankを利用しています。
保険を買う
基本的にビジネスを立ち上げると保険の加入が大切になります。あなたのビジネス、あなたの顧客、そしてあなたの収入を保護するのに役立ちます。
さまざまな種類の保険と、自分のビジネスに合った必要な保険を検討してください。
労働者災害補償保険(workers’ compensation insurance)で「従業員」とし自分自身をカバーすることはできません。 なので民間の保険会社を通じて、傷害保険や病気保険に加入することをおすすめします。 自分を守るためにも調べてみてくださね。
私はビジネスのスクールでもオススメされた、こちらの保険会社でPublic liabilityを購入しています。
>>BizCover
(紹介制度があり、こちらからの購入で$25のギフトカードがもらえるらしいです。)
Public liabilityは人身傷害の補償費用、財産の損失または損害をカバーします。
カウンシルなどの許可を得る
特定のビジネス活動を行うためには承認を得る事が必要です。それがライセンスと許可です。州や住む地域により様々なので、業種のライセンスと許可を見つけてください。
こちらから質問形式で自分のビジネスの種類、住所、スタイルに合ったライセンスや許可が調べられます。
>>Find the licences you need to start, run and grow your business
ATOでのタックスリターンについて
ソロトレーダー(個人事業主)はビジネスのすべての側面に対して法的に責任を負っています。スーパー(年金)も収入より支払う事になります。
ソロトレーダー(個人事業主)であれば:
・インカムタックスリターン(所得税申告書)を提出するときは、Tax File number ; TFN(個人の税務ファイル番号)を使用すること。
・すべての収入を一括して報告します。ビジネスアイテムのセクションを使用して、ビジネスの収入と費用を示します(ソロトレーダーにはビジネスのタックスリターンはありません)。
・ABNを申請し、すべての取引にABNを使用すること
・年間GST売上高が$75,000以上の場合は、物品サービス税(GST)に登録が必要です。
(個人納税者と同じ所得税率で納税すると、中小企業の税額控除の対象となる場合があります)
※個人事業主として、自分のビジネスからスーパーなどの「引き出された」お金の控除を請求することはできません。ビジネスからの自分へのお給料は、賃金と考えられるかもしれませんが、税務上の賃金ではありません。
参考リンク
>>ATOウェブサイト-Solo traderについて
オーストラリアでビジネスを成功させるための必須マーケティングツール
マーケティングを少し紹介すると、これは私もビジネスのスクールで学んだ事なのですが
いくつかのステップがあり、今時点では最も重要なのはSNS。
どんなに素晴らしいビジネスアイデアを持っていても、知ってもらわらない限りビジネスとして成り立ちません。
英語ではソーシャルメディア “Social Media”。(SNSと言っても通じません)
ビジネスをGoogleに登録しよう
会社の場所と営業時間を簡単に見つける事ができるGoogle登録。
ビジネスのレビューを投稿することもできます。 Googleマイビジネスアカウントを設定することで、オンライン検索で会社をより目立たせることができ、無料の広告でリーチを拡大できます。
ソーシャルメディアで露出しよう
SNSはビジネス上の必需品。これらのプラットフォームを使用すると、フォロワーに積極的に情報を提供し、引き付け、関与することができます。ほとんどのソーシャルメディアサイトでビジネスアカウントを設定するのは完全に無料!
・Linkedin
・Facebook
・Instagram
・Twitter
ドメインネームとサーバーを買う
Webサイトを作成するのはマスト。オーストラリア国内にもたくさんサーバーやドメインネームを契約出来るところはありますが、私調べでは初心者なら日本で購入したものが安くてサポートも日本語なのでオススメかと思います。
ウェブサイトのSEOを最適化する
検索エンジン最適化(SEO)であなたのウェブサイトがGoogle検索ランキングで上位に表示されるのは大切。
調べたいものをオンラインで検索するときにあなたのサイトがGoogle検索ランキングで上位に表示されるのはいわずもがな、非常に重要ですね。
SEOにはキーワードの使用以上のものが含まれるため、オンラインで調査を行ったり、検索エンジンでサイトのパフォーマンスを向上させる方法を概説した本を見つけたりすると便利です。
オンラインコミュニティに参加する
ビジネスを宣伝する最良の方法の1つとして業界のオンラインコミュニティに参加することです。
積極的に同業のコミュニティでコミュニケーションを取ることで、会員とのつながり築いていきましょう。
関連するブログ、ツイッターやインスタでコメントを投稿したり、アドバイスなどを提案したりすることで、自分の分野で評判を築くことができます。
これはあなたのネットワークを拡大するだけでなく、あなたとあなたのビジネスの信頼性を高めるのにも役立ちます。
また地元のコミュニティイベントに参加したり、マーケットに出品したりなどもおすすめ。
ワークショップまたはウェビナーを主催する
教えることは、相手にとっても自分にとってもプラスになります。
特に自分自身をその分野の権威として位置づける事に繋がります。
特にビジネスに専門的なスキルや技術情報が含まれる場合は、ワークショップやプレゼンテーションをオンラインまたは直接開催することを検討してください。
見込み客に貴重な知識を提供し、参加者から連絡先を収集する機会を得、メルマガなどをやってみるのもマーケティングの一種。
ワーホリ+フリーランスという生き方
オーストラリアでは現在学生ビザでも勤務時間制限がなくなり、何時間でも働けるようになりました。(2022年4月現在)
レストランやファームも人手不足なので、引くてあまたで現在はお仕事を探す事は難しくはないでしょう。
でも何か得意な事、自分しかできないスキルがある方はフリーランスという生き方もいいかもしれません。
最初は趣味から始めて、軌道に乗れば少しづつビジネスとして投資していくのもオススメ!オーストラリアという土地でしかできない事・日本人に需要のある事もたくさんあるはず!