オーストラリアってとにかく広大!自由に運転できればきっと楽しい思い出になるね。
特に郊外の観光地などは、ここでしか見れない文化遺産もたくさんで、とっても魅力的です。
でもバスが出ていなかったり結局はツアーに参加しないといけなかったりとちょっと不便。奥地はアウトバックと呼ばれます。
そこでレンタカーを借りてお友達数人で旅行するワーホリさんや観光でドライブに行く家族もおられると思います。自由に行き先も決めれてとってもおすすめ。
しかし日本と同じ感覚で運転をするのは非常に危険です。田舎、郊外のドライブで注意すること、持ち物などのアドバイスをお伝えしますね。
郊外の道路は英語で”Country Roads”。
オートバイでツーリングされる方も参考にしてもらえればと思います。
観光協会はこの危険性の詳細をしっかり伝えていないような気がするのでここで説明します!
オーストラリア郊外のドライブについて注意点
観光客の事故が多発しています。つまりこれはオーストラリアの田舎を運転することに慣れていないから。最高速度は100km〜110kmです。郊外に出るとすぐに時速110キロ位でひたすら同じ景色の中を走ります。
今回インディアンオーシャンロードひたすら車で北上し、デナム(Denham)を目指しホリデーに行ったので途中の様子を交えながらお伝えします。
一旦パースのフリーウェイを出たら永遠に何もない道路を走る。
北海道どころの話ではないので覚悟を決めましょう!
平均時速110kmでひたすら同じ景色のなか、何時間も走行していると誰でも眠くなってきます。
また、町と町の間が非常に空いているので十分に計画を練ってから出発してください。
自分のリミットを知って、無理のない運転をすることを心がけて。以下オーストラリアの田舎を走行する時の注意点です。
- 車間距離を十分に取る
- 雨が降った翌日は滑りやすいので特に気をつけて。
- 疲れたらすぐに休むこと。青地に木のイラスト、1km と書いてあればそこが休憩所。長くても2時間を目安に。
- 基本は片側1車線。キープレフト。
- 道路の点線は追い越し可能ですが無理な追い越しはしないように。
- 実線は追い越し禁止。
- ロードトレイン(Road trains)は車両が長いので追い越し時は特に注意
- 夜間は絶対に走らないこと。夕方からカンガルーが出てきます。
- 給油は早めに。ガソリンスタンドが百キロもないことはザラ。
- とにかくガソリンスタンドを見つけたらすぐに給油すること。
- 緩いカーブの手前になると黄色地で減速する看板がありますがこれは必ず減速。
- スピード違反、駐禁に注意!道中カメラが隠されていたりします。
ロードトレインとは車両の長いトラックの事。
本当に長いのでこの”ROAD TRAIN“や”LONG VHIECLE“と書いてあるトラックが前方に走っている時は注意。
追い越し車線であっても十分に余裕を見て追い越してください。
追い越しは英語で『overtaking』です。以下のような看板があれば、500m先に追い越しが可能になるよという意味です。
小さい以下のような緑字でアルファベットと数字が書いている看板。これは次の街が後何キロメートルと言う案内です。
携帯は必要ですが、おそらく小さな町々を出ると電波が悪くて使えないでしょう。
私は広範囲で使えるというテルストラ(Telstra)を使用しているので、たまに3Gになりながら細々とも使えましたが家族の格安SIM(アメイシム)ではつながりませんでした。
夜間の走行は禁止!でもどうしてもの時は
夜間に郊外を走るのは本当に危険です。 慣れている人でも非常に気をつけないと事故に遭う確率が一気にあがります。
夕方、薄暗くなってくるとカンガルーなどの野生動物が飛び出してくることや、とにかく街頭がないので恐ろしく真っ暗。
もしどうしても夜に走行しなければいけない場合は
減速して、ヘッドライトは常時アッパーに。稀に対向車が来る時のみ下げてあげましょう。白線に集中して前方に車がいたら少し明るくて走行しやすいです。
走行中にカンガルーが飛び出てきたら
夕方になり、周りが暗くなってくると野生のカンガルーやエミューが活発になってきて、道路に出てきます。
薄暗くなる夕方までに到着するよう計画を立てましょう。
もし目前にカンガルーが現れたら、
ブレーキを踏んで、ヘッドライトを点灯、パッシング、ホーンを鳴らしてください。絶対に避けようとしないこと。時速100km以上で走っている時に障害物を避けようとすると、高い確率で車がスピンしひっくり返る事があります。
なんてルールがありますが、一瞬パニクってそんな事出来るのは神業かもしれません。 大事なのはとにかく避けようとハンドルを切らない事。
安全のため、そのままひいてしまっても構いません。道路脇には、車に轢かれて死んでいるカンガルーをよく見かけます。
車間詰め、パッシング「あおり運転」をされたら
田舎道の運転に慣れている”カントリーオージー達”(田舎のオージー)は制限速度を少し超える速度でひたすら走っています。
運転に自信のない内は制限速度が110kmの箇所で100km以下で走ることも可能ですが、追い越し禁止の道が続いた場合あおってくる後続車もいるかもしれません。
最近はむやみに車間を詰めたりパッシングをしたりする人はあまり見かけませんが、万一その場合は大人しく路肩に車を寄せて通り過ぎさせましょう。
田舎道ドライブ持ち物のアドバイス
- 水と食料、スナック類などを十分に持っていくこと。
特にお水はたくさん、できれば1人2リットルは持っていってください。
自動販売機はもちろんお店も次の町に行くまでありません。
- トイレットペーパーは必須。
道中トイレもなかなか見つかりにくいので、パース近郊ガソリンスタンドで給油したときに行っておくべし。小さな町と町の間が百キロ程度離れている事もあるので注意が必要です。
- 眠気覚ましのガムや飴
とにかくドライブ中は眠くなります。ガムや飴などで工夫してください。ですがあくびが始まったら必ず車を止めて休憩すること。
全くひとけのない、電波の届かないところで事故にあったら
これが実は一番危険な事故!すぐに助けが来ない危険性があるから。
アウトバックでの交通事故で亡くなる大きな原因は、大きな怪我をしてしまい止血・輸血できない場合が多いそうです。
なので大きな事故を起こさないように十分に気をつける必要があります。
動けるようなら道路に出て助けを呼ぶか、難しそうなら少し待てば近所に住んでいる誰かが助けに来てくれます。
(近所といっても何十キロも離れたところなのですが)
GPSで警察が把握しているようなので立ち往生した車があればその近所の人に連絡が行くようになっているようです。
もし電波がつながり大きな怪我をしてるようなら必ず救急車を呼びましょう。救急番号は000です。
この時日本人の通訳がいるか確認し、空いていれば通訳を介してお話ができます。
レンタカーと保険について
パースでは簡単にレンタカー会社が見つかるので楽に手配できます。もしくは日系旅行代理店に頼んでもいいでしょう。
保険について。保険のグレードは様々ですが私のオススメは1番高いものに入るのがおすすめ。
以前オーペアさんで4人ぐらいでパースの郊外にドライブに出かけ、大きな事故に遭ってしまい、4人中3人が即入院となりました。
車は廃車。緩いカーブで道路脇のポールにぶつかり、その道路脇が小さな崖だったので2回転ほどして落ちたそうです。
幸運なことに誰も巻き込む事はありませんでした。
たまたま英語がよくわからなかったからといって勧められるがままに1番高い保険に入ったらしいです。
その車代を支払うことになったと思えば恐ろしいですよね。。
国際免許は必要ありません
あまり知られていないかもしれませんが、西オーストラリアで運転するのに国際免許は不要の長物。
翻訳してもらうだけで大丈夫です。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
>>西オーストラリア、パースで車を運転する方法・お酒を飲んでもいいって本当?!
またオーストラリアの道路標識はこちらでチェックできます。>>Road signs in Australia
こんなオーストラリアの道路状況ですが、十分に気をつけて運転をすればかけがえのない思い出になる事間違いなし!
フレンドリーなオージーの旅人に出会ったり、エメラルドグリーンのビーチでイルカとたわむれたりと忘れられない経験になる事でしょう。
楽しい安全な旅になりますように!
Drive safe!