【10月6日新型コロナ】パース(オーストラリア)の街の様子と経済支援策

コロナ禍パースシティCBDの現在の状況
ワーホリ予定ちゃん
ワーホリ予定ちゃん

パースのコロナの状況や街の様子はどうですか?

とても平和で落ち着いてます!写真を交えて現地からお伝えします。

ノリコ
ノリコ

日本とオーストラリアは季節は逆なので、最近のパースは暖かくなって小春日和。日中は22度前後と過ごしやすい日々が続いています。

今週のパースシティはスクールホリデー中とあって、家族連れや若者で結構賑わっていました。

パースシティCBDの様子

現在コロナ規制はステージ4で、 1.5mのソーシャルディスタンス規制はありますが気にする人も少なく、ほとんど誰もマスクはしていません。 

【10月6日新型コロナ】パース(オーストラリア)の街の様子と経済支援策
Murray Street, Perth city 5th Oct 2020

観光客がほぼゼロなので、通常よりは人も少ない感は否めませんが、案外お買い物客が多かったです。

カフェもレストランも通常通り営業。チョコレート屋さんの試食なども以前は消えていましたが、復活していました。

【10月6日新型コロナ】パース(オーストラリア)の街の様子と経済支援策
Perth Information center

お店の前にはハンドサニタイザーがあらゆる箇所に設置されていたり、『入店可能はマックス15人』と張り紙をしているお店もありましたが、感覚としては平常通りにどこも営業、現地の人たちで賑わっています。

ですが恐らく来週末、スクールホリデーが終わればまた閑散とした街に戻るでしょう。。

【10月6日新型コロナ】パース(オーストラリア)の街の様子と経済支援策
ノリコ
ノリコ

お土産もの屋さんも普通にオープンしていますが一体誰が行くのだろう・・というのが正直な感想。

フリーマントルはゴーストタウン化

西オーストラリア、パースまで足を伸ばせば必ず港町のフリーマントルは外せないという有名な観光地。

そんなフリーマントルですが、残念ながら ストリートは閑散とし、たくさんのショップが閉まっています。 

【10月6日新型コロナ】パース(オーストラリア)の街の様子と経済支援策 フリーマントル

上の写真は先週の日曜の写真ですが、正直こんなに静かなフリーマントルは初めて見ました。※週末はマーケットが開催されるので、通常は本当に人がいっぱいです。

フリーマントルマーケットにはローカル市民が野菜やフルーツを求め、やや人が多いようでしたが、マーケットを一歩外に出ればいつもの賑わいは見られなく、寂しい感じがしました。

マーケット内のカフェのお姉さんに「ビジネスの調子はどう?」と何気なく聞いてみましたが、「いや〜、なかなか厳しいけど今日はマシかな」と応えてくれました。

【10月6日新型コロナ】パース(オーストラリア)の街の様子と経済支援策 フリーマントルマーケット
先週のフリーマントルマーケット

やはり観光客で成り立っている町は大変ですね・・早く賑わいを取り戻して欲しいと切に願います!

ノリコ
ノリコ

西オーストラリア州内規制措置の緩和、現在はフェーズ4

パースのコロナの状況は順調に収束に向かい、本当に安心できる街となっています。

何と西オーストラリアは6ヶ月も州内で新規感染者が出ていません新規感染者の数字がまれに出てくるのは海外からの渡航者で、全てホテルでの2週間隔離や病院等に移動されています。

西オーストラリア州首相が毎日Twitterで新規感染者を更新されています。

パースは6月27日より州内規制緩和を進め、フェーズ4(第4段階)へ移行しました。

COVID-19 coronavirus: WA roadmap

第4段階における制限緩和の概要は以下のとおりです。
1.【開始時期】第4段階は6月27日土曜日(6月26日(金)23時59分より)から適用される。
2.【集会人数制限】これまでの人数制限は撤廃され,2m2のみが適用される。
3.【レストラン関係】着席なしでアルコール提供のサービスが可能。入店時に氏名等の記入不要。
4.【段階の追加】緩和措置に新たに第5段階と第6段階を追加。第5段階は7月18日(土)から適用される見込み。
5. 【州境関係】東部各州における感染状況をみて解除時期を決める。

6月22日の在パース日本国総領事館からのメール

先述の通り、1.5mのソーシャルディスタンス規制と集会人数制限を除けば 通常の生活に何ら支障はありません。 

旅行については、西オーストラリア州から州外への旅行、及び州外から西オーストラリアへの旅行は引き続き禁止です。

州内では移動可能ですが、 地方・遠隔地のアボリジニ集落のコミュニティに立ち入ることは禁止です。 

北部のノーザンテリトリー近郊の西オーストラリア奥地では、ひっそりと暮らしているアボリジニの集落がたくさん点在しています。

医療も十分ではない為、旅行中も入らないように規制が敷かれています。詳細は以下を参照ください。

COVID-19 coronavirus: Remote Aboriginal communities travel

フェーズ5への移行は、当初予定が大きく延長され、今現在では10月24日に延期されています。今月の感染状況を見て決定になるようです。

フェーズ5では、集会所の2平方メートル人数制限規制がなくなり、集会の最大人数制限も緩和されます。

しかし州境はまだ開かないことと、アボリジニ集落に立ち入ること出来ないので、私たちにとってあまり変わり身のない規制緩和となるでしょう。

西オーストラリアのHard Border。GO TOトラベルで観光業を活性化

Coronavirus hard border criticism based on ‘self interest’, WA Premier Mark McGowan says

西オーストラリアは他州に比べて非常に厳しい州境規制制限を行っています。

それを”Hard Border“と名付け、4月の早い段階から入州規制を厳しく取り締まりました。

その甲斐あって現在の平和な生活があるのですが、周知の通り観光業、アコモデーション、留学関係等は大打撃を受けています。

その中でも長期間全く観光客の来なかった西オーストラリア州北部・東部は壊滅的で、州政府も対策を練っているよう。

 日本で観光業活性化にGO TOトラベルが話題となりましたが、西オーストラリアも州内で同じようなキャンペーンを実施しています。 

バージン、カンタス航空と提携し西オーストラリアの観光地、Broome(ブルーム), Exmouth(エクスマウス) や Kununurra(カヌヌラ)などのディスカウントの飛行機のチケットが5万件ほど予約が取れるようになったそうです。

【10月6日新型コロナ】パース(オーストラリア)の街の様子と経済支援策 
ノリコ
ノリコ

これは安い!普段は片道これらの倍ほどの値段なのでかなりお得感はありますね。

しかしすぐ売り切れてしまい、大勢が一気に流れるので宿もなかなか見つけるのが難しいという現状でもあるようです。

連邦政府とのプロジェクト「Perth City Deal」で雇用を創出させる

州政府から連邦政府や大学、地元企業と共に「Perth City Deal」プロジェクトを開始すると発表がありました。

1500億円の予算案が通り、1万人の新たな雇用が見込まれています。

コロナ禍中の経済を活性化・雇用を創出させ、さらに将来のパースシティの開発のため、思い切ったプロジェクトを構想しました。

シティ中心部に新たに大学のキャンパスを建築したり、郊外からシティに通じる新しい橋の建築や散歩道の道路整備やスポーツ、アート関係にも力を入れていくそうです。

また、予算はホームレスの人々を支援したりアボリジニ文化のさらなるスタディにも期待されています。

プロジェクトの詳細は連邦政府ウェブサイトメディアリリースにて
>>City Deal to create 10,000 jobs and transform Perth CBD

マードック大学やエディスコーワン大学がシティにキャンパスを建設。2500人の学生とスタッフが移動することになり、人が集まるシティに生まれ変わるでしょう。

またパースシティとビクトリアパークを繋ぐCausewayブリッジの隣に、徒歩または自転車でシティまで行ける新たな橋を建設するなどパースシティの活性化に向け、大きな雇用を生み出しそうです。

【10月6日新型コロナ】パース(オーストラリア)の街の様子と経済支援策 

2025年にはエディスコーワンのアートコースWAAPAがシティに移動するらしいよ!たくさん雇用も生まれてシティがバブりそうな勢い。
今のうちにパースシティのマンション買っとく?笑

ノリコ
ノリコ

西オーストラリア州政府はWA全世帯に電気料金のクレジット600ドル分を支給

ノリコ
ノリコ

$600もさらに頂けるなんて、これは本当に嬉しい政策!約4か月分の電気料金が無料に!

西オーストラリア州はクリスマス時期に向けて更に積極的な経済支援策を発表しました。

「Synergy」や「Horizon Power」の100万人を超える顧客が2020年11月からの住宅用電気料金の請求書に自動的に引かれます。

【10月6日新型コロナ】パース(オーストラリア)の街の様子と経済支援策 

$600と浮いたお金でローカルビジネスを助けて欲しいと州首相からのメッセージがありました。

But I have a request:If this credit means you can spend some extra money, use it to support our local WA businesses.By spending local, you’ll be helping to support WA jobs, support your fellow West Aussies, and keep WA safe and strong.

Marc McGowanのfacebookより
【Facebookのコメント欄をちょっと紹介】

Marc McGowanのFacebookの投稿には5万件ものイイねがつき、『ありがとう!本当に助かる』『西オーストラリア州政府は最高!』と多くのコメントが寄せられました。

そんな中、反州政府側は『そんな政策、あんたの選挙のためにやっているだけだ』『これで大人しくなると思うな』とのコメントもみられます。

これに対して

『この人はお金はいらないそうだから、年金暮らしのお年寄りにあげてください』

とさらっと反応していたり、このコメント欄を見るのは面白いので、興味があれば覗いてみてください。Marc McGowan Facebook

これは、長く続いたベルグループ訴訟の和解金によってまかなわれ、西オーストラリア州民に還元されるのが筋だということです。

そして州境はいつ開くのか

西オーストラリア州では一体いつこの”Hard Border”(固く閉じた州境)が開くのかが一番の関心事となっています。

本日(10月6日付)の新聞、The West Australianには 『ボーダーが開くのは4月か?』 というような見出しがありました。

10/6 The West Australian表紙

この小さな記事によると、3月に州選挙があるのでそれまでMark McGowan州首相はボーダーを閉じているだろうということです。州境が開くのは4月1日というのが現時点の予想です。

市場調査では77%の州民がボーダーを閉じておいて欲しいという結果になったので、その声を聞いて選挙までは閉じているだろう、と記事にはありました。

おまけ:50年続いたミクロ国家、ハット・リバー公国も消滅

おまけ:50年続いたミクロ国家、ハット・リバー公国も消滅
WA’s Hutt River Province, Australia’s oldest micronation, set to rejoin the Commonwealth

かつてバックパッカーやワーホリに人気の観光名所、パースから500km北にハットリバー公国という(どこの国からも承認されていない)ミクロ国家がありました。

おまけ:50年続いたミクロ国家、ハット・リバー公国も消滅

国内でも有名な観光地になり、オーストラリア国内からも年に25000人が訪れていたそう。

イミグレーションで入国手続きがあり、パスポートにスタンプを押し、独自の金貨などのお土産を売って収入を得ていました。

おまけ:50年続いたミクロ国家、ハット・リバー公国も消滅

全く国に税金を納めていなかったため、ATO(Australian Taxation Office・オーストラリア税務署)から長らく追求されていたのも事実。

2017年の裁判では約3億円の税金深刻漏れを支払うよう命じられました。

50年続いたミクロ国家ですが2020年8月3日、財政悪化と新型コロナウイルスの影響で、ハット・リバー公国は消滅。オーストラリア領土に戻ると宣言しました。

現在『ロイヤルファミリー』はファームを売り、税金を支払う生活をしているそうです。

ノリコ
ノリコ

ちなみにですがハットリバーのお金がebayで取引されているので、時間が経てばレアなお宝になるかも??!

おまけ:50年続いたミクロ国家、ハット・リバー公国も消滅

さいごに

世界中でまだまだ新型コロナウィルスが猛威をふるっていますが、オーストラリア、特に西オーストラリア州では初期の頃から日本以上に厳しい対策を取っており、順調に収束に向かっています。

西オーストラリア州内での経済政策、助成金などは他国を見比べても類のない手厚いものであり、オージーママ達との雑談中もパースに住んでいて本当にラッキーだと思っている人達がほとんど。

ですが現段階にあっても州を超える事は困難で、オーストラリア国民及び永住者以外の入国を禁止されている状況が続いています。

日本に一時帰国するにも許可をもらい、東京で2週間自主隔離をしたり、またオーストラリアに戻った時には再び自主隔離をする必要があり、簡単ではありません。

ノリコ
ノリコ

現段階ではワーキングホリデーとETA(観光ビザ)での入国については、学生ビザでの入国が認められた次段階になる見通しということです!