オーストラリアといえばパブ!
オーストラリアに来たからにはやっぱりパブで友達と飲みに行きたいです。
でも注文の仕方がよくわかりません。。
オーストラリアの飲み屋、パブでの注文の仕方はちょっと特殊なので説明するよ!
日本でビールを頼む時って、「生中!」とか「瓶」とかですよね。
オーストラリアにはいわゆる『居酒屋』的なものがなく、必ずバルコニーがついたパブでお酒を飲む習慣があります。
パブはその昔は宿泊施設の階下にある飲み屋が定番だった事から、「ホテル」とも呼ばれ、重厚でクラシカルな外観のものが多いです。
オーストラリアのパブは独特で、注意点や注文の仕方が色々とあるので参考にしてくださいね。
パブに行く前に知っておくべきこと
まず、日本人は若く見えるので、パスポートなどの身分証明書を持っていった方が無難です。
夜は特に入り口にガードマン(英語では”Security”)が立っているので、18歳以上であるかの証明を求められます。
私自身も日本では特に若く見える方ではなかったですが、30歳を過ぎても身分証を求められていたので大学生やワーホリは恐らく必須になるでしょう。
パブに無事に入店出来たら、以下の事に注意してビールをゲットしてくださいね。
- タップから目の前でビールを注いでくれます。
- カウンターで注文し、その場で支払い(現金もしくはカード)
- その際ビールの種類はもちろん、サイズを指定しないといけませんが、それが州によって名前やサイズが異なります。
このビールのサイズ指定がオーストラリア人でも州をまたぐと困惑するほどです。
同じ名前でもサイズが違ったりするので自分の住む場所によって覚えてしまうことが必要です。
ですが基本は大か中か小。もしくは大か小。一度覚えてしまえば簡単なのでここで紹介します。
覚えるべきパブでのビールのサイズ
実は厳密に言うととても細かいのですがとりえあえず、ざっくりですが大、中、小に分けてみましょう。
- large《大》 = Pint (パイント)570ml
- midium 《中》= Schooner(スクーナー)425ml
- small 《小》= Middy(ミディ)もしくはPot(ポット)285ml
パイント、スクーナー、ミディ。サイズは州によって違いますが、大きさでいうとパイントはミディより大きいと把握していれば大丈夫。
“Pint or Middy?”などと聞かれて
PintはとにかくMiddyより大きいなどと覚えておいたら生きていけるでしょう。
もしくは”Pint”とだけ覚えておいても大丈夫。なぜなら多くの男性が頼むのはPint。
また厳密に知りたいという方はこちらの図がわかりやすいです。
サウスオーストラリア州(アデレード)ではパイントは中のサイズで、通常のパイントはインペリアルパイントと呼びます。
またタスマニアでは小サイズをTen(テン)、ノーザンテリトリーではHandle(ハンドル)と呼ぶので、住んでいる地域によって覚えてくださいね。
その他のビールサイズ
また、「Jug(ジャグ)」というのは、日本の居酒屋などで言う「ピッチャー」のこと。
1リットル以上という大容量でサーブされるので割安になります。グラスをもらって友達同士などで一緒に飲む時にオーダーします。
Ponyというのもありますが、140mlとあるかないかわからないサイズなので(笑)誰も頼まないかなという印象です。
具体的な注文の方法
オーダー時の英文は
- “Can I please have a pint of Victoria bitter?”
- “Can I get a middy of Heineken, please?”
と、先にサイズを指定して種類を伝えます。
画像のようにタップが並んでいるので指を差して「これください」と言っても大丈夫。
そして もうどっちがどっちかわからなかったら『ビッグワン、スモールワン』とかでも全然通じる ので(さすが移民の国)臆せず注文してください。
またパブは結構ガヤガヤとうるさいので大きな声でハッキリと注文するのがコツです。
あと冷蔵庫に入ったビン(ボトル)で頼む事もできます。
日本人なら
“Can I have a bottle of Asahi, please?”
などが使えそうですね!
そしてその場で支払いをします。現金でもカードでも大丈夫です。
最後は笑顔で”Thanks!”を忘れずに。
リアルなオージーの注文の仕方
ちなみにリアルなオーストラリアのパブでの風景をご紹介します。
“You right mate?”
客:
“Schooner of Vic Bitter mate.”
バーテンダー:
“Cheers mate.”
客:
“Cheers.”
“You right mate?”って、厳密に翻訳すると『あなた大丈夫?』って事になりますが、 これは”How are you?”と同じ挨拶的な意味合いであり、また注文があるか聞いています。
“Schooner of Vic Bitter mate.”と単語だけでオーダーしていますが、日本の居酒屋でいう「生中!」みたいな感じですね。
“mate”はオーストラリアおなじみ、『人類みな兄弟』的な“mateship culture”会話にくっついてくるフレンドリーな表現。
“cheers”はオーストラリアのスラング、”thank you”に当たるもの。ちなみに”See you later”や”Bye”のように、別れる時にも使われます。
こんなちゃきちゃきのオージーみたいに注文する必要ないので、普通に丁寧にオーダーしてみてくださいね。
Shout(シャウト)と呼ばれるおごり合い精神
オーストラリアのスラングで”Shout”というものがあり、これはパブで順番におごり合っていくという文化です。
「友達とパブに行き、自分一人で立って自分だけの分を買う」という事はしないということ。
例えば5人でパブに行って、最初に自分が5杯分買い、もう4杯目でみんないっぱいいっぱい、になったらどうするか?
その場合は同じメンバーで次に集まった時は最後におごらなかった人から買う、という恐らく誰かが損をしたり特をしたりするシステム。
よく日本人の若い子でオージー達と飲みに行き、『おごってもらった』と感じてる人がいるけどそれはマナー違反だよ。
ですが、最近はパブで飲むのも値段があがり、(パイントサイズで$8〜$12)大勢で行くと実際かなりの出費になります。
3年前のアンケートでは8割以上のオーストラリア人がパブではShoutをするが、正直に言えば自分で購入することを好む、という結果が出たそうです。
>>Buying rounds is deeply ingrained in Aussie culture but widely disliked
3分の2以上のオーストラリア人は不公平なシステムで、結局自分が一番支払っていると感じたり、支払わない人に強制的におごらせないといけません。
また先の例でも全く同じメンバーでまたパブに行くとは限りませんもんね。
そこで、金銭的に余裕がない場合は
そんな不必要なプレッシャーを避けるため、学生はやはり、大容量のジャグ(Jug)を買って割り勘するのがベスト。
もしくは誰かが買ってくれる前に、何か理由をつけて『自分はShoutに参加しない』と表明することも出来ます。例えば『明日の朝は早いからそんなに飲めない』『自分は値段が高いビール、カクテルを頼む』『車で帰るから』
などなど。オージーは一般的にお酒に強く、ビールを水のように飲みます。きっとわかってくれるので正直に言って楽しみましょう。
さいごに
パブで飲むのもちょっとしたルールがありますが、何回か行けばすぐに慣れるでしょう。オーストラリアは麦大国。ビールは美味しいです!
海外に来た当初は日本人やアジア人、学校で知り合ったヨーロッパ人などとパブに行く事が多いと思うので”Shout”はあまり気にしなくてもいいかもしれません。
ぜひ現地のビールを飲んでオーストラリアを満喫してくださいね。
そしてオージーって、お酒飲みながらつまみを食べないのが習慣。飲む事に徹するようです。
大きなパブにはレストランが併設されているので、ご飯をシェアしながら飲みたい場合はレストラン側で楽しむのもオススメです。
以上、オーストラリアのカラッとして暑い日にはパブで飲むお酒は最高ですよ!